電動ガン PTS MAGPUL MASADA CQB オーバーホール
サバゲーユーザーから人気の高い PTS MASADA 、今回は PTS MAGPUL MASADA(マサダ) CQB オーバーホール作業とメカボックスのロアへの組込み方法のレビューとなります。
MAGPUL MASADA
MAGPUL社とは元々マガジン下部に取付けポーチからマガジンを迅速に引き抜ける様にしたパーツを開発し名を馳せました。
そのパーツ名「MAGPUL」をそのまま社名としております。その後MAGPUL社はポリマー製の外装品やアクセサリーを中心に多くのパーツを輩出しました。そのMAGPUL社が2007年に作ったアサルトライフルが「MASADA」でイスラエルの要塞跡の「マサダ」を由来とします。
内部構造の特長
最近ではマイクロスイッチを使ったメカボが多くなって来ましたがMASADAは発売当初からこのスタイルでした。
マイクロスイッチを使用する事でセミの切れを良くする効果がございます。
トリガー構造とマイクロスイッチを搭載する事で外見はVer.2に似ていますが独自設計のメカボとなっております。
PTS MASADA(マサダ) ACR用 純正メカボックス はこちら
ハンドガード内にバッテリーを収納出来アッパーとロアの分解やアウターバレルの分解等も特殊な工具を必要とせず簡単に行える事もPTS MASADAの特徴ですね。
PTS MAGPUL MASADA CQB 分解作業
今回はMASADAメカボックスの取出し後からご紹介させて頂きます。
それでは作業開始です。

まずはスプリングを取り出しメカボ後部のスプリングガイド固定ネジを外します。

次にスプリングガイドに六角レンチを差し込み少し押しながら回すとスプリングガイドが外れます。
メカボを開けずにスプリングが取り出せるのはスプリング交換やメンテナンスには便利な機構ですね。
最近はこのスタイルのメカボが増えてきています。

スプリングを抜いたらセレクタレバーと連動しているギアを外します。
右側ギアのネジを外してギアを分解します。

次はモーター部の取外しです。
ハンダで止めてあるので両側の配線をモーター端子から外します。
モーターの透明のビニールカバーですが、切ってしまう事は簡単ですが下側に丁寧にずらしていくと抜き取る事が出来ます。
これだと再利用ができます!

モーターハウジングのネジを外してモーターハウジングをメカボから外します。

モーターをEG1000にご変更希望でしたので、モーター交換作業の様子となります。
MASADAのモーターはショートタイプを使用します。
東京マルイ EG1000 ハイトルクモーター ショートタイプ はこちら

スイッチ接点保護効果でスイッチの寿命を延ばすSBDも組込みます。
今回はG.A.W 電動ガン用SBDスタンダードパッケージ を使用します。
G.A.W 電動ガン用SBDスタンダードパッケージ はこちら

モーターハウジングのネジを2ヶ所外します。
この時にモーターのプラス/マイナスの向きを覚えておいて下さいね。

ハウジングを開けたらモーター位置調整のイモネジとモーターの間にプレートが入ってるので無くさない様にモーターを取します。
スプリングの向きも注意して下さい。

SBDを組み込んだEG1000Sを向きを確認しながらハウジングに納めモーターの交換は終了です。

次はメカボ内のオーバーホール作業に入ります。
8ヶ所のネジを外しメカボを開けます。

メカボ内のパーツを一旦全て外しパーツクリーナーで洗浄します。
軸受けがメカボから外れていたので接着して組込み直しです。
接着剤は衝撃に強い強力接着剤を使用します。

細かい洗浄やグリスアップの様子は省略しますがシリンダー周りやギア類は洗浄時に各パーツの状態を観察します。
ギア類はグリアップ前にシム調整も忘れずに行います。
シム調整のコツはYouTubeにて動画をUPしておりますのでご覧ください。
【プロの技】 シム調整!電動ガンのカスタムやメンテで必須のシム調整を解説!ORGAチャンネル

各部グリスアップを行いながらパーツを組込んでいきメカボを閉じます。
モーターハウジングや配線をハンダ付けし透明のモーターカバーもスルスルと元通りに。
スプリング・スプリングガイド入れて固定ネジを締めてセレクターと連動しているギアを組めばメカボの完成です。
このMASADAはこの状態でテストドライブが出来るので一旦動かしてみましょう。

そしてメカボをロアに組込むのですが、ここでコツがいるんです。
そのまま無造作に組込むとセレクターがおかしな事になりかねません。
セレクターレバーが回らなかったりSAFEにしたらFULLで動いたりと・・・。
方法は色々あるかと思いますが私が行っている方法をご紹介します。
メカボをこの程度ロアに組み込んだら両側のセレクターレバーは「SEMI」の位置に、セレクタープレートを動かしているギア(アンビギアと連動)を指で回しながらカットオフレバーにセレクタープレートが触れるか触れないか程度の位置をキープしながらメカボをロアに押し込みます。

この状態でセレクターレバーをSAFEしてみて下さい。
ちゃんとセレクタープレートが前進する事を確認して下さい。
ここでセレクタープレート逆に後ろ側に動いたら、メカボを少しだけ持ち上げセレクタープレートを動かしているギアを動かしていき再度調整し直して下さい。

次にセレクターレバーをFULLに合わせてセレクタープレートがカットオフレバーを押しているかチェックして下さい。
OKだったらメカボをロアに止めているネジ等を締めて完了です。
チャンバー周りは今回は省略致しますが全て分解し必要に応じて洗浄、グリスアップを行ってアッパーとロアを組み初速や弾道チェックをして作業は完了となります。