ARES L1A1 SLR Magnusチューン
今回はARES製電動ガンのL1A1 SLR Magnusチューンのご紹介です。
実銃としてのL1A1 セルフローディングライフル(L1A1 Self-Loading Rifle)は、英連邦諸国向けにライセンス生産されたFAL自動小銃です。
また「C1」、「SLR」、「インチパターンFAL(”inch pattern” FAL)」などの名称でも知られています。
バッテリーはストック内部に収納します。
パッドを引きながら回転させるとアクセス出来ます。
それでは分解をしていきます。
アッパーとロアを固定しているトリガー前部のナットを左右とも外します。
マガジンリリースレバーのピンも外します。
次にストック内の奥にあるストック固定ネジを長いマイナスドライバーで外します。
次はグリップエンドを外します。
ネジの位置は底に1本と前面に1本です。
グリップエンドを外したらモーターの配線の通し方をチェック!
マイナス(黒)は前側から、プラス(赤)は後方からそれぞれ立ち上げています。
組む時に配線は同じ通し方をしないとグリップエンドが上手くはまらない事があります。
メカボックス後部にレシーバーに固定しているネジがあるので六角レンチで緩めメカボックスを取り出します。
このネジを緩めました。
完全に外さなくても緩めれば取り出せます。
メカボックスはVer.3タイプですがマイクロスイッチが組み込まれていて専用品です。
スプリングはメカボックスを開けなくても後方から取り出せるQDタイプのスプリングガイドです。
メカボックスも洗浄したら軸受けの組込みです。
軸受けはORGA SUS420 7mm軸受けを使用ます。
軸受けを差し込むメカボの穴は接着剤カスやグリス、鉄粉など残らない様に綺麗に落としてください。
接着剤カスが硬い場合は小さなマイナスドライバー等でガリガリ削り落としましょう。
これをしないと軸受けが奥までしっかり入らなかったり斜めになってしまいます。
軸受けは奥まで水平に押し込み接着します。
ギアはJ-Armament製18:1強化ギアと給弾不良対策としてセクターチップを使用します。
ギアの材質はスチール製で耐久性があり、精度も良くコストパフォーマンスに優れたパーツです。
続いてシム調整を行います。スパーの下がメカボに擦らない程度に薄めの物を選択し、セクターとベベルの下はスパーに擦らない物を選択します。
上のシムはメカボを閉じてネジを数本絞めてクリアランスをチェックします。
ギアのクリアランスは0.05~0.1mm程度を目安にして下さい。
メカボを閉じてネジを数本絞めて指でセクターを回した時に抵抗無くカラカラと回るのが理想です。
シムが必要な方はPROMETHEUS シムセットを販売しておりますのでご利用ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップを行います。
BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリスを使用し少量をギアの歯や軸部分に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
シリンダ-は飛距離アップ効果のあるボアアップタイプのMagnusシリンダーセットVer2~Ver6を組込ます。
メカボの種類によっては少し長さが長い場合がございます。その際はリューター等で削って長さを調整して下さい。
シリンダーヘッドの組込みですがMagnusシリンダーには既存のシリンダーヘッドを使用します。
シリンダーヘッドの周りにシールテープを4~5巻きしシリンダーに押し込みます。
はみ出たシールテープはカッター等で切り落として下さい。
次にピストンです。
ピストンはメタル歯だったのでそのまま流用・・・。
と思ってチェックをしていましたらピストンがリリースされる前にピストン後部がメカボックスに干渉する事が判明!
そこでいつものJ-Armament製14歯メタルTeethピストンと全長を比べてみたら、やはりARES製のピストンの方が0.7mm長いです。
と言う訳でJ-Armament製14歯メタルTeethピストンでピストンリリース前に後部が当たらないかチェック。
このピストンなら大丈夫でした。
たった0.7mmですがこの差は大きいです。
という訳で今回はJ-Armament製14歯メタルTeethピストンに変更します。
シリンダーヘッド、ノズル、タペットプレートは純正品を使用してシリンダー周りを組み上げます。
シリンダー内とノズルの内側にグリスを薄く塗り伸ばし、グリスアップには「BREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN ガングリス」を使用します。
その際ノズルの先端を指で押さえピストンを前後させて気密漏れがないかチェックします。
メカボ内の外したパーツを組んで、ギア周りとシリンダー周りも組込ます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
潤滑材はBREAKTROUGH(ブレイクスロウ) BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
メカボックスを閉じてORGA MAGNUSスプリング 従来電動ガン用を組込みます。
メカボックスをロアレシーバーに組込みグリップも取り付けます。
最近はカスタムの定番となってきました東京マルイサマリウムコバルトモーターとスイッチ接点保護を手軽に可能にしたSBDの組込みを行います。
サマリウムコバルトモーターを組み込めばハイレートスプリング使用時でもトリガーレスポンスを損なうことなく使用出来ます。
ですがロングモーターは使えないのでショート化加工が必要です。
ショート化加工方法は以前にブログにてご紹介しておりますのでロングモーターのショート・ミドル化加工からご覧下さい。
モーターを組込んだらテストドライブです。
これでロア周りのチューンは終了です。
次にフロント周りのチューンです。
まずトップカバーを外します。
後方にスライドさせれば外せますがすごく硬い個体もあります。
次にコッキングレバーを後方にスライドさせてチャンバーを固定しているステーのネジを外すのですが
ダミーボルトが戻ってきてしまうので何かを挟んでおいた方が作業がしやすいです。
ちなみに私はノギスをストッパーとして利用しました。
これでチャンバー部分が取り外せました。
インナーバレル固定クリップを外しインナーバレルを取り出し、HOPダイヤル裏面のネジを外しHOPアームも取り出します。
インナーバレルはMagnusチューンの定番Magnusバレルを使用します。
ワイドボアのバレルは内壁にBB弾が当たり回転を乱す事を最小限に抑え、それにより弾道が安定します。
またORGA製インナーバレル全てチャンバーパッキンを回転させて装着できる様にサイドにも溝が掘ってあるので面HOP仕様も楽に行います。
HOPラバーはORGA DIMENSION フラットHOPを使用します。
この機種はチャンバーのHOP窓が小さいので大きさに合わせてカットが必要です。
DIMENSIONフラットHOPは必ずHOPアームに接着しましょう。
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込み、ノズルが入る部分から覗き込みHOPを下してきてHOPが水平に降りてきてるかチェックして下さい。
フロント周りをアッパーに組み込んでロアと組み上げ初速の調整を行います。
初速の調整はインナーバレル長で行い、基本的にはインナーバレルが短いと初速は低く、長いと高くなります。
今回はバレル長195mmで調整しました。
初速調整が終わったら室内での作業は終了となります。
ロングレンジでの試射を行い弾道や飛距離のチェックをし作業は完了となります。