電動ガン用LIPOバッテリー の選び方から安全な使い方まで徹底解説
サバゲー電動ガンの性能を最大限に引き出す 電動ガン用LIPOバッテリー コストパフォーマンスに優れキレのある射撃に必須ですが、種類が多く選び方や安全な使い方が分からず悩んでいませんか?この記事では、初心者でも失敗しない選び方の5ステップから、電圧や容量といった基礎知識、発火を防ぐための正しい管理・充電方法、おすすめ製品まで網羅的に解説します。あなたの愛銃に最適な一本を見つけ、安全にサバゲーを楽しみましょう。
オルガエアソフトでは、電動ガン用LIPOバッテリーを多数取り揃えておりますので、以下よりご覧ください
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1. 電動ガン用LIPOバッテリー が選ばれる理由
今やサバゲー用バッテリーの主流となった「LIPO(リポ)バッテリー」。多くのサバゲーマーが従来のニッケル水素バッテリーから乗り換えるのには、明確な理由があります。LIPOバッテリーは電動ガンの性能を最大限に引き出し、ゲームを有利に進めるための重要なカスタムパーツの一つと言えるでしょう。ここでは、なぜLIPOバッテリーが選ばれるのか、そのメリット・デメリットから他のバッテリーとの違いまでを詳しく解説します。
1.1 キレとレスポンスが向上するLIPOバッテリーのメリット
LIPOバッテリーが持つ最大のメリットは、その高い放電能力にあります。これにより、電動ガンの動作に様々な恩恵をもたらします。
- トリガーレスポンスの向上:
LIPOバッテリーは、トリガーを引いてからモーターが作動し、BB弾が発射されるまでの時間を大幅に短縮します。 この「キレ」の良さは、特にセミオートでの射撃において大きなアドバンテージとなり、撃ち合いの場面でコンマ1秒を争う状況で有利に働きます。 - 連射サイクルの向上:
高い放電能力は、フルオート時の連射サイクル(秒間発射弾数)も向上させます。 これにより、弾幕を張る際などにより効果的な射撃が可能になります。 - 小型・軽量で大容量:
LIPOバッテリーは、従来のニッケル水素バッテリーと比較して、同じサイズでもより多くの電力を蓄えることができます。 そのため、ハンドガードやストック・ストックパイプといった限られたスペースにも収納しやすく、銃の外観を損なうことなくバッテリー容量を確保できます。 - 自己放電が少ない:
使用しない状態で放置してもバッテリー残量が減りにくい「自己放電」が少ないのも特徴です。 これにより、サバゲーの直前に慌てて充電する必要が少なくなります。 - メモリー効果がない:
ニッケル水素バッテリーに見られた、バッテリーを使い切らずに充電を繰り返すと最大容量が減ってしまう「メモリー効果」がありません。 そのため、残量を気にせず継ぎ足し充電ができ、管理が比較的容易です。 - 低温環境でも性能が安定:
冬場のフィールドなど、気温が低い状況でも性能が低下しにくいというメリットもあります。 ニッケル水素バッテリーは低温で性能が落ちやすいですが、LIPOバッテリーは安定した作動が期待できます。
1.2 知っておくべき 電動ガン用LIPOバッテリー のデメリットと注意点
多くのメリットがある一方で、LIPOバッテリーには取り扱いに注意が必要な側面もあります。安全に使用するためには、デメリットを正しく理解することが不可欠です。
- 発火・膨張のリスク:
LIPOバッテリーは、過充電や過放電、外部からの強い衝撃によって内部の化学物質が不安定になり、発火や膨張を引き起こす危険性があります。 このリスクを避けるため、必ずLIPOバッテリー専用の充電器を使用し、充電中は目を離さない、保管・運搬には専用のセーフティバッグや缶類など不燃性のケースを使用するなどの対策が必須です。 - 適切な電圧管理が必要:
LIPOバッテリーは電圧の管理が非常に重要です。特に、バッテリーを使いすぎて電圧が一定以下になる「過放電」状態にしてしまうと、バッテリーの性能が著しく劣化し、充電できなくなることがあります。 また、長期間保管する際は、満充電や空の状態ではなく、適切な保管電圧(1セルあたり3.7V〜3.9V程度)で保管する必要があります。 - 専用の周辺機器が必要:
安全な運用のためには、バランス充電機能付きの専用充電器、各セルの電圧をチェックするためのバッテリーチェッカー、保管・運搬用のリポセーフティバッグといった周辺機器が別途必要になります。 これにより、ニッケル水素バッテリーに比べて初期投資がやや高くなる傾向があります。
1.3 ニッケル水素やリフェバッテリーとの違いを比較
電動ガン用のバッテリーには、LIPOの他に「ニッケル水素」や「リフェ」といった種類があります。それぞれの特性を理解し、自分のプレースタイルや銃に合ったバッテリーを選ぶことが重要です。
- ニッケル水素バッテリーとの比較:
- 性能:
キレやレスポンス、連射サイクルといった瞬発的なパワーではLIPOバッテリーが圧倒的に優れています。 ニッケル水素バッテリーは動作がマイルドですが、東京マルイ製の電動ガンに標準で採用されているなど、安定した実績があります。 - 安全性と管理:
ニッケル水素バッテリーはLIPOバッテリーに比べて化学的に安定しており、発火などのリスクが低く、安全性が高いのが特徴です。 ただし、メモリー効果があるため、継ぎ足し充電を繰り返すと性能が低下する可能性があります。
- 性能:
- リフェ(LiFePO4)バッテリーとの比較:
- 性能:
パワーやレスポンスはLIPOバッテリーに軍配が上がります。 リフェバッテリーはLIPOに次ぐ性能を持ちながら、後述する安全性の高さから選ばれることがあります。 - 安全性:
リフェバッテリーは、LIPOバッテリーよりも化学構造が安定しており、過充電や衝撃による発火のリスクが格段に低いという大きなメリットがあります。 安全性を最優先したいユーザーに適しています。 - 電圧:
1セルあたりの電圧がLIPO(3.7V)より低い3.3Vのため、同じセル数で比較すると電圧が若干低くなります(例:2セルでLIPOは7.4V、リフェは6.6V)
- 性能:
- タミヤコネクター(ミニ):
東京マルイ製の電動ガンをはじめ、多くの製品で標準採用されている最も一般的なコネクターです。 抜き差しがしやすい反面、後述のT型コネクターなどに比べて通電効率がやや劣ると言われています。
メーカーにより若干の寸法差あり
オスコネクターサイズ:22 x 9 x 6mm
メスコネクターサイズ:22 x 9 x 6mm
旧型の電動ガンですとタミヤコネクター(ミニ)より大きいタミヤコネクター(ラージ)を使っている場合もございます。 - T型コネクター(ディーンズコネクタ):
カスタム電動ガンなどで多く採用されているコネクターです。 名称からも分かるように2本の端子の配列がT型をしております。タミヤコネクターよりも接触面積が広く、通電効率が高いため、レスポンスの向上などが期待できます。
また大きさ別でディーンズ・ミニ・マイクロなどがございます。
メーカーにより若干の寸法差あり
ディーンズ 高さ13.3mm×幅7.6mm
ミニ 高さ10.3mm×幅5.7mm
マイクロ 高さ8.8mm×幅5.4mm - XT30コネクター:
もともとドローンなどで使用されていましたが、近年電動ガン用としても普及が進んでいるコネクターです。 最近ではPTWでも採用をされています。コンパクトで信頼性が高く、逆接続防止の形状になっているのが特徴です。
メーカーにより若干の寸法差あり
オスコネクターサイズ:10.3 x 5.5 x 13.7mm
メスコネクターサイズ:10.3 x 5.5 x 14.9mmもしバッテリーと電動ガンのコネクター形状が異なる場合は、「変換アダプター(変換コネクター)」を使用することで接続が可能になります。 ただし、変換アダプターを介すと接続点が増えるため、わずかながら通電ロスや不具合が発生する可能性も考慮しておきましょう。
- OPTION No.1(オプションナンバーワン):
古くから電動ガン用のバッテリーやカスタムパーツを手掛ける老舗メーカーで、豊富なラインナップが魅力です。 - SFA:
比較的新しいブランドですがサバゲー用としてコストパフォーマンスに優れ品質の高さと安定性で人気です。初心者にもおすすめしやすいメーカーです。 - リポセーフティバッグに入れる:
- コネクターを接続する:
- 充電設定を行う:
- 充電を開始し、監視する:
- 運搬時はリポセーフティバッグに:
- 電動ガンに繋ぎっぱなしにしない:
- 衝撃や水濡れを避ける:
- 高温下に放置しない:
- 以前と比べてセミオートのキレや連射サイクルが明らかに落ちた。
- 満充電しても、すぐにバッテリー切れになる(使用できる時間が短くなった)。
- バッテリーが明らかに膨らんできた。
- 充電しても各セルの電圧バランスがなかなか整わない。
- 外装の被膜が破れたり、コネクター部分に破損が見られたりする。
- 過充電:
バッテリーの許容量を超えて充電してしまうことです。特に、LIPOバッテリー非対応の充電器や設定を間違えて充電すると、深刻なダメージを与え、膨張や発火の原因となります。 - 過放電:
電動ガンが動かなくなるまでバッテリーを使い切ってしまう状態です。電圧が下がりすぎるとバッテリー内部の化学物質が劣化し、膨張を引き起こします。 - 物理的な衝撃:
サバゲー中に被弾したり、落下させたりといった強い衝撃が加わることで、内部構造が損傷し、ショートして膨張することがあります。 - 高温状態での使用・保管:
真夏の車内など、高温になる場所での保管や、使用直後でバッテリーが熱を持っている状態での充電は、内部の化学反応を不安定にし、ガスの発生を促進します。 - 経年劣化:
充放電を繰り返すことでバッテリーは徐々に劣化します。性能が落ちてきたバッテリーを使い続けると、膨張のリスクが高まります。 - 直ちに使用を中止する:
膨らみに気づいたら、すぐに電動ガンから取り外してください。 - 安全な場所に隔離する:
リポセーフティバッグや金属製の缶など、燃えない容器に入れ、周囲に可燃物がない安全な場所に保管します。 - 適切な方法で廃棄する:
完全に放電処理を行った後、自治体のルールに従って処分します。詳しい廃棄方法は「膨らんだLIPOバッテリーの安全な廃棄方法」の項目で解説します。 - 専用充電器がバッテリーを認識せず、充電エラーになる。
- バッテリーチェッカーで電圧を測定すると、1セルあたりの電圧が3.0Vを大きく下回っている。
- バッテリーがわずかに膨らんでいる。
- 保管に適した電圧:
1セルあたり3.7V~3.8V前後が理想的な保管電圧です。 - ストレージモードの活用:
多くのLIPOバッテリー用充電器には、ボタン一つで自動的に保管電圧まで充電または放電してくれる「ストレージモード」が搭載されています。 サバゲーが終わったら、この機能を使ってバッテリーを保管状態にしておきましょう。 - 保管場所:
リポセーフティバッグに入れ、直射日光が当たらない、涼しく乾燥した場所に保管してください。 特に夏場の車内など高温になる場所での放置は絶対に避けてください。
結論として、最高のパフォーマンスを求めるなら「LIPO」、安全性と性能のバランスを重視するなら「リフェ」、手軽さと初期導入コスト、純正品の安心感を求めるなら「ニッケル水素」がそれぞれ選択肢となるでしょう。
2. 電動ガン用LIPOバッテリー の基礎知識
電動ガンの性能を最大限に引き出すLIPO(リチウムポリマー)バッテリーは、今やサバゲーマーにとって必須アイテムの一つです。しかし、その性能を正しく理解し、安全に活用するためには基礎知識が欠かせません。ここでは、LIPOバッテリーの性能を示す重要な数値やパーツについて、初心者にも分かりやすく解説します。
2.1 電圧(V)とセル数(S)の関係性
LIPOバッテリーの「電圧(V)」は、電動ガンのモーターを回転させる力の強さを示します。電圧が高いほどモーターは速く回転し、結果として連射サイクル(秒間発射弾数)やセミオートのレスポンス(トリガーを引いてから弾が発射されるまでの速さ)が向上します。
この電圧は、「セル」と呼ばれる単電池を直列に繋ぐことで決まります。LIPOバッテリーのセル1枚あたりの基準電圧は約3.7Vです。 サバゲーで主に使用されるのは、セルを2枚直列にした「2S(7.4V)」と、3枚直列にした「3S(11.1V)」の2種類です。 バッテリーに「7.4V (2S)」と表記されていれば、それは3.7Vのセルが2枚入っていることを意味します。
2.2 容量(mAh)が射撃可能弾数に与える影響
「容量(mAh)」は、バッテリーに蓄えられる電気の量を示し、どれくらいの時間バッテリーを使い続けられるか、つまり「1回の充電で何発撃てるか」の目安になります。 この数値が大きいほど、より多くの弾を撃つことが可能になります。
一般的に「1mAhあたり1~2発」が射撃可能弾数の目安とされていますが、これは電動ガンのカスタム内容や使用状況(セミオート主体かフルオート主体かなど)によって大きく変動します。例えば、1300mAhのバッテリーであれば、理論上は1300~2600発程度の射撃が可能ですが、あくまで参考値として捉えましょう。容量の大きいバッテリーはサイズも大きくなる傾向があるため、電動ガンの収納スペースとの兼ね合いも重要です。
2.3 放電能力を示すCレートとは
「Cレート」は、バッテリーが持つ放電能力、すなわち瞬間的にどれだけ大きな電流を流せるかを示す指標です。 この数値が高いほど、モーターが必要とする電力を瞬時に供給できるため、特にセミオート射撃時のキレやレスポンスが向上します。 一般的にはハイサイクルカスタムや電子トリガーを搭載した電動ガンなど、大きな電力を要求するモデルでは、高いCレートのバッテリーが推奨される事があります。
Cレートからバッテリーが供給できる最大電流(A)を計算することも可能です。計算式は「電流(A) = 容量(Ah) × Cレート」となります。 例えば、容量が1200mAh(1.2Ah)でCレートが25Cのバッテリーの場合、「1.2Ah × 25C = 30A」となり、最大30アンペアの電流を流せる能力があることを示します。
2.4 コネクターの種類と変換アダプター
「コネクター」は、LIPOバッテリーと電動ガン本体を接続するための重要なパーツです。コネクターの種類が異なると物理的に接続できないため、購入前に必ず確認が必要です。 日本国内の電動ガンで主に使用されるコネクターには、以下のような種類があります。
3. 失敗しない 電動ガン用LIPOバッテリー の選び方 5つのステップ
LIPOバッテリーは電動ガンの性能を大きく引き出すポテンシャルを秘めていますが、その種類は多岐にわたります。電圧、サイズ、容量など、様々な要素を考慮しなければ、性能を発揮できないばかりか、最悪の場合、電動ガン本体の故障やバッテリーの破損に繋がる可能性もあります。ここでは、数ある製品の中から自分の愛銃に最適なLIPOバッテリーを選ぶための5つのステップを、初心者にも分かりやすく解説します。
3.1 ステップ1 電動ガンの種類で電圧(7.4Vか11.1Vか)を決める
LIPOバッテリー選びで最も重要なのが電圧(V)の選択です。電動ガン用のLIPOバッテリーは主に7.4Vと11.1Vの2種類が存在し、それぞれ特性が大きく異なります。間違った電圧を選ぶと、電動ガンの故障に直結するため、慎重に判断する必要があります。
3.1.1 7.4V LIPOバッテリーがおすすめの電動ガン
7.4Vは、多くのノーマル電動ガンにとって最も標準的で安全な選択肢です。特に、東京マルイ製のスタンダード電動ガンや次世代電動ガンなど、メーカーがLIPOバッテリーの使用を公式に推奨していないモデルには7.4Vが適しています。 これらのモデルに11.1Vを使用すると、スイッチ接点が焼損したり、ギアなどの駆動系パーツが破損したりするリスクが非常に高くなります。 また、内部カスタムが施されていない海外製電動ガンにも、まずは7.4Vから試すのが良いでしょう。
3.1.2 11.1V LIPOバッテリーが使える電動ガン
11.1Vは、7.4Vに比べてモーターの回転数を大幅に向上させ、トリガーレスポンスやフルオートの連射サイクルを劇的に高める効果があります。 しかし、その高い電圧は電動ガンに大きな負荷をかけるため、使用できるのは11.1Vに対応した設計のモデルに限られます。 具体的には、G&GアーマメントのETU搭載モデルやKRYTAC製品のように、あらかじめ電子トリガー(FET/ETU)が搭載されている電動ガンが挙げられます。 電子トリガーは物理的なスイッチ接点を持たないため、11.1Vの高電圧でも接点が焼損する心配がありません。 また、高耐久のギアやピストンに交換し、スイッチ保護のためにFETを組み込むなどのハイサイクルカスタムが施された電動ガンでも使用可能です。
3.2 ステップ2 電動ガンの収納スペースに合うサイズと形状を選ぶ
電圧を決めたら、次にバッテリー本体のサイズと形状を選びます。電動ガンはモデルによってバッテリーを収納するスペースの場所や大きさが全く異なります。 購入してから「バッテリーが大きすぎて入らない」といった事態を避けるためにも、必ず事前に自分の電動ガンの収納スペースを確認し、採寸しておきましょう。 LIPOバッテリーは、その特性から様々な形状のものが存在します。
3.2.1 ストックパイプ対応型
M4シリーズなどの伸縮ストック(ストックパイプ)内に収納することを想定した、細長いスティック状のバッテリーです。 ストックを伸縮させても配線が引っかかりにくいように設計されています。スペースが非常に限られているため、購入前に収納スペースの直径と長さを正確に測ることが重要です。
3.2.2 うなぎ型(AKバッテリー)
AKシリーズのトップカバー内や、G36シリーズのハンドガード内などに収納される、非常に細長い形状のバッテリーです。 東京マルイのAKバッテリーの互換サイズとして設計されているものが多くあります。
3.2.3 セパレート型
バッテリーセルが2つ(7.4Vの場合)または3つ(11.1Vの場合)に分かれているタイプです。 クレーンストックやハンドガード内など、複雑な形状のスペースにも柔軟に収納できるメリットがあります。
3.3 ステップ3 コネクターの形状を確認する
コネクターは、電動ガン本体とバッテリーを繋ぐ重要な接続部分です。コネクターの形状が一致しないと物理的に接続できないため、必ず確認が必要です。 コネクターの形状については先程ご説明済ですので今回は省きます。
もし電動ガンとバッテリーのコネクター形状が異なる場合は、「変換アダプター」を使用することで接続が可能です。 はんだ付けの技術があればコネクター自体を交換することもできます。有料となりますがORGAではコネクター交換のサービスも行っております。
タミヤコネクター(ミニ)
東京マルイ製の電動ガンをはじめ、多くの国内メーカー製品で標準採用されている、最も一般的なコネクターです。 汎用性が高い一方で、後述のT型コネクターに比べて通電効率がやや劣ると言われています。
T型コネクター(ディーンズコネクター)
海外製の電動ガンや、カスタムされた電動ガンで多く採用されているコネクターです。 タミヤコネクターよりも接触面積が広く、通電効率が高いのが特徴で、セミオートのレスポンス向上などが期待できます。 コンパクトな点もメリットの一つです。
3.4 ステップ4 容量(mAh)とCレートを選ぶ
バッテリーの性能を示す重要なスペックとして、容量(mAh)とCレートがあります。これらはサバゲーでの使い勝手や電動ガンのパフォーマンスに直接影響します。
容量(mAh)
「mAh(ミリアンペアアワー)」は、バッテリーが蓄えられる電気の量を表す単位で、いわばバッテリーのスタミナです。 この数値が大きいほど、1回の充電でより多くの弾を発射することができます。 1日のサバゲーでどれくらい撃つかによりますが、一般的には1200mAhから1500mAh程度の容量があれば十分な場合が多いです。 ただし、容量が大きくなるとバッテリー本体のサイズも大きくなる傾向があるため、収納スペースとのバランスを考える必要があります。万が一のバッテリー切れに備え、少し容量が小さくても予備を1本持っておくと安心です。
Cレート
「Cレート」は、バッテリーが持つ放電能力、つまり瞬間的にどれだけ大きな電流を流せるかを示す指標です。 この数値が高いほどモーターを力強く回すことができるため、セミオートのキレ(トリガーレスポンス)やフルオートの連射サイクルが向上します。 ノーマルの電動ガンであれば20C~30C程度のもので十分な性能を発揮しますが、ハイサイクルカスタムなどモーターに大きな負荷がかかる銃には、より高いCレート(例: 40C以上)のバッテリーが推奨されることもあります。 ただし、不必要に高いCレートのバッテリーは銃のメカニズムに過度な負担をかけ破損に繋がる可能性もあるため、電動ガンの性能に見合ったものを選びましょう。
3.5 ステップ5 信頼できるメーカーを選ぶ
LIPOバッテリーは内部に可燃性の物質を含んでおり、その取り扱いには注意が必要です。 品質の低い製品は性能が安定しないだけでなく、膨張や発火といった事故に繋がるリスクも高まります。そのため、価格の安さだけで選ばず、国内外で実績があり、多くのサバゲーマーから支持されている信頼できるメーカーの製品を選ぶことが非常に重要です。安価だからといって実績のないバッテリーはとりあえずは避けた方が無難です。
日本国内で広く流通しており、品質に定評のあるメーカーとしては以下のようなブランドが挙げられます。
これらのメーカーは、厳しい品質管理のもとで製品を製造しており、万が一の際にもサポートが期待できます。極端に安価なノーブランド品は避け、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、安全にサバゲーを楽しむための第一歩です。
4. 【種類別】サバゲーにおすすめのLIPOバッテリーと充電器
LIPOバッテリーは電動ガンの性能を大きく左右する重要なパーツです。しかし、多種多様な製品が市場に出回っており、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、サバゲーのスタイルや電動ガンの種類に合わせて、おすすめのLIPOバッテリーと、安全な運用に不可欠な充電器・周辺機器を具体的に紹介します。
4.1 初心者向け鉄板モデル
初めてLIPOバッテリーを導入する方には、扱いやすさと安定した性能、そしてコストパフォーマンスのバランスが取れた7.4Vのバッテリーがおすすめです。 東京マルイ製のスタンダード電動ガンや次世代電動ガンなど、多くの電動ガンに対応しており、純正のニッケル水素バッテリーからの交換で、トリガーレスポンスの向上をはっきりと体感できます。 選ぶ際は、まずお持ちの電動ガンのバッテリースペースに収まる形状とサイズであることを確認しましょう。
定番として人気が高いのが「OPTION No.1(オプションナンバーワン)」の「BIG POWER LIPO」シリーズです。 これらは品質が安定しており、多くのエアガンショップで取り扱いがあるため入手しやすい点も魅力です。容量は900mAh~1300mAh程度のものを選んでおけば間違いないでしょう。
4.2 ハイサイクルカスタム向け高出力モデル
秒間25発を超えるようなハイサイクルカスタムや、キレのあるトリガーレスポンスを極限まで追求する上級者には、11.1VのLIPOバッテリーや、7.4Vでも特に放電能力(Cレート)が高いモデルが選択肢となります。 11.1Vバッテリーは、7.4Vに比べてモーターをより高回転で駆動させるため、連射サイクルが劇的に向上します。
ただし、11.1Vバッテリーの使用は電動ガンに大きな負荷をかけるため、電子トリガーユニット(FCU/FET)が搭載されているモデルや、それに対応したカスタムが施されていることが前提となります。 対応していない電動ガンに使用すると、スイッチの摩耗やギアの破損といった故障に繋がるリスクが非常に高まります。
4.3 コンパクト電動ガン向け小型モデル
電動ハンドガンやコンパクトマシンガン(コン電)、PDWタイプのストックを持つ電動ガンは、バッテリー収納スペースが非常に限られています。 そのため、これらのモデルには専用の小型・薄型LIPOバッテリーが必要です。
各社からハンドガン用コネクターに対応したモデルや、ストックパイプに収まる極細のスティックタイプなどがリリースされています。サイズがシビアなため、購入前には必ずバッテリーの寸法と、お持ちの電動ガンの収納スペースのサイズを実測して確認することが失敗しないための重要なポイントです。
4.4 電動ガン用LIPOバッテリー 用おすすめ充電器と周辺機器
LIPOバッテリーを安全かつ長く使用するためには、バッテリー本体だけでなく、適切な充電器と周辺機器を揃えることが極めて重要です。
4.4.1 バランス充電機能付き充電器
LIPOバッテリーは複数のセル(電池の単体)を内蔵しており、安全に充電するためには各セルの電圧を均一に保つ「バランス充電」が必須です。 そのため、必ずバランス充電機能を搭載したLIPOバッテリー用充電器を使用してください。 ニッケル水素用など、他の種類のバッテリー用充電器を絶対に使用してはいけません。
充電器機の種類によってはLIPOバッテリーだけでなくニッケル水素やLifeなど様々なバッテリーが充電できるタイプもございます。
初心者にも扱いやすく定番なのが、OPTION No.1 V2 LIPO急速充電器のようなシンプル・安価で操作が簡単なモデルです。 また、より多機能なモデルとして同社のG FORCE GMA465i 高性能バッテリー充電器は、LIPO以外のバッテリー(ニッケル水素やリフェ)にも対応しているほか、バッテリーの保管に適した電圧に自動で調整してくれるストレージ充電機能も備わっており、本格的に電動ガンを楽しみたい方におすすめです。
4.4.2 バッテリーチェッカー(電圧チェッカー)
バッテリーチェッカーは、LIPOバッテリーの総電圧と各セルの電圧を簡単に確認できる便利なアイテムです。 バッテリーの状態を把握し、過放電(電圧が下がりすぎること)を防ぐために非常に役立ちます。サバゲーの休憩中や終了後に電圧をチェックする習慣をつけることで、バッテリーの寿命を延ばし、安全な管理に繋がります。
OPTION No.1 バッテリーキャパシティーチェッカーは操作も簡単で初心者から上級者まで使用出来る優れものです。
4.4.3 リポセーフティバッグ
リポセーフティバッグは、難燃性の素材で作られた袋で、万が一LIPOバッテリーが発火した際に、被害を最小限に食い止めるための重要な安全対策グッズです。 充電中や保管時、そしてサバゲーフィールドへの運搬時には、必ずLIPOバッテリーをこのバッグに入れて管理するようにしましょう。 各社様々なサイズが出ておりますがバッテリーが複数本入る大きさを選ぶと良いでしょう。安価で信頼性があるSFA リポバッグ はお勧めです。
5. 【最重要】電動ガン用LIPOバッテリー の安全な使い方と管理方法
電動ガンの性能を飛躍的に向上させるLIPOバッテリーですが、その高いエネルギー密度の裏側には危険性も潜んでいます。間違った使い方をすると、バッテリーの劣化を早めるだけでなく、発熱、発火といった重大な事故につながる可能性もゼロではありません。 安全にサバゲーを楽しむために、LIPOバッテリーの正しい使い方と管理方法を必ずマスターしましょう。
5.1 電動ガン用LIPOバッテリー
正しい充電方法とバランス充電の重要性
LIPOバッテリーの充電は、安全管理の第一歩であり最も重要なポイントです。必ずLIPOバッテリーに対応した専用の充電器を使用してください。 ニッケル水素バッテリー用の充電器などを誤って使用すると、過充電を引き起こし、発火する危険性が非常に高いため絶対にやめましょう。
充電を行う際は、以下の手順を必ず守ってください。
万が一の発火に備え、充電は必ず難燃性のリポセーフティバッグの中で行います。 充電器本体はバッグの外に出しておきましょう。
まず充電器にバランスコネクターを接続し、次にメインコネクターを接続します。 この順番を守ることで、ショートのリスクを低減できます。充電器のタイプによってはバランスコネクターのみの接続の場合もございます。
充電器の「Li-Poモード」に選択し、バッテリーの電圧(セル数)と充電電流(A)を正しく設定します。 充電電流は、バッテリー容量の1倍(1C)が基本です。 例えば、1300mAhのバッテリーなら1.3Aに設定します。
充電器によってはバランスコネクターを差すだけで充電が開始するタイプもございます。
設定に間違いがないことを確認してから充電を開始します。 充電中は絶対にその場を離れず、バッテリーに異常がないか常に監視できる状態にしてください。
5.1.1 バランス充電の重要性
5.2 最適な保管方法と電圧管理
LIPOバッテリーは、満充電や空に近い状態での長期保管に非常に弱く、劣化を早める原因となります。 しばらく使わない場合は、必ず適切な電圧で保管してください。
5.2.1 保管に適した電圧
長期保管に最適な電圧は、1セルあたり3.7V〜3.8V程度です。 これは容量でいうと50%〜70%程度にあたります。 多くの充電器には、この電圧に自動で調整してくれる「ストレージモード」が搭載されていますので、積極的に活用しましょう。 バッテリーチェッカーで定期的に電圧を確認し、自然放電で電圧が下がりすぎていたら、ストレージモードで再度調整してください。
5.2.2 保管場所の注意点
保管する際は、必ずリポセーフティバッグや金属製の弾薬箱など、燃えにくい容器に入れましょう。 そして、直射日光が当たる場所や、夏場の車内のような高温になる場所は絶対に避けてください。 また、湿気の多い場所や、金属製品の近くもショートの危険があるため不適切です。
5.3 サバゲーフィールドでの取り扱い注意点
サバゲーフィールドへの持ち運びや、ゲーム中の取り扱いにも注意が必要です。
運搬時はリポセーフティバッグに:フィールドへの持ち運びの際は、必ずリポセーフティバッグに入れてください。 これは多くのフィールドでルールとしても定められています。
休憩中やセーフティエリアに戻った際は、必ず電動ガンからバッテリーを取り外す習慣をつけましょう。繋いだままだと、意図せぬ誤射や過放電の原因になります。
ゲーム中にバッテリーに被弾したり、電動ガンごと落下させたりしないよう注意してください。外装に傷や凹みができたバッテリーの使用は危険です。また、水濡れも厳禁です。
特に夏場は、直射日光の当たる場所や車内にバッテリーを放置しないでください。 高温はバッテリーの劣化を促進し、非常に危険です。
5.4 LIPOバッテリーの寿命と交換時期の目安
LIPOバッテリーは消耗品であり、一般的に300〜500回程度の充電サイクルが寿命の目安とされています。 ただし、使い方や管理方法によって大きく変わります。以下のようなサインが見られたら、安全のために交換を検討してください。
少しでも異常を感じたら、無理して使い続けずに新しいバッテリーに交換することが、安全なサバゲーライフに繋がります。
5.5 膨らんだ 電動ガン用LIPOバッテリー の安全な廃棄方法
膨らんでしまったLIPOバッテリーは、内部でガスが発生している非常に危険な状態です。 絶対に再充電や使用をせず、速やかに適切な方法で廃棄してください。
5.5.1 ステップ1:完全放電処理
廃棄する前には、バッテリー内部の電気を完全に抜き切る「放電処理」が必要です。 安全のため、専用の放電器(ディスチャージャー)を使用することを強く推奨します。 塩水に漬けて放電する方法も知られていますが、塩素ガスが発生する危険性や環境への影響から、近年では推奨されない傾向にあります。 どうしても塩水で処理する場合は、屋外の換気が良い場所で、濃度3%〜5%程度の食塩水にバッテリーを数日間沈めて、泡が出なくなるまで待ちます。
5.5.2 ステップ2:自治体のルールに従って廃棄
放電処理が終わったら、お住まいの自治体のルールに従って廃棄します。 「有害ごみ」や「危険ごみ」として分別されることが多いため、必ず自治体のホームページや窓口で確認してください。 一般の不燃ごみや可燃ごみに混ぜて捨てることは、ゴミ収集車での火災事故の原因となるため絶対にやめましょう。 また、家電量販店や一部のラジコンショップなどに設置されている小型充電式電池のリサイクル回収ボックスを利用できる場合もあります。
6. サバゲーLIPOバッテリーのよくある質問とトラブル対処法
LIPOバッテリーはサバゲーにおいて非常に優れた性能を発揮しますが、その特性を理解せずに使用するとトラブルに見舞われることもあります。ここでは、ユーザーから寄せられることの多い質問や、起こりがちなトラブルとその対処法について詳しく解説します。
6.1 電動ガン用LIPOバッテリー が膨らむ原因と対処法
LIPOバッテリーのトラブルで最も代表的なのが「膨らみ(膨張)」です。これはバッテリー内部でガスが発生している危険な兆候であり、絶対に見過ごしてはいけません。
6.1.1 バッテリーが膨らむ主な原因
LIPOバッテリーが膨らむ原因は一つではありませんが、主に以下のような要因が挙げられます。
6.1.2 膨らんでしまった場合の対処法
一度膨らんでしまったLIPOバッテリーは、元に戻すことはできず、非常に危険な状態です。 内部でガスが発生し、いつ発火・破裂してもおかしくありません。 絶対に再充電や使用を試みず、以下の手順で安全に処分してください。
重要:膨らんだバッテリーに穴を開けてガスを抜こうとする行為は、発火や爆発を招くため絶対にやめてください。
6.2 過放電してしまったらどうする?
「電動ガンのキレが悪くなったけど、まだ動くから」と使い続けてしまうと、LIPOバッテリーは過放電状態に陥ります。過放電はバッテリーの寿命を著しく縮めるだけでなく、膨張や発火の原因にもなるため、適切な対処が必要です。
6.2.1 過放電の症状
過放電に陥ると、以下のような症状が現れます。
6.2.2 過放電からの復活は可能か?
軽度の過放電(1セルあたり2.5V程度まで)であれば、一部の高機能な充電器に搭載されている「プリチャージ機能」や、ニッケル水素バッテリーモードでごく短い時間だけ充電することで、充電器が認識できる電圧まで回復させられる場合があります。
しかし、この方法はバッテリーに大きな負荷をかけるため、発火などの危険を伴います。 また、一度過放電に陥ったバッテリーは化学的にダメージを受けており、本来の性能を発揮できなくなるだけでなく、不安定で危険な状態になっています。 安全性を最優先に考え、過放電してしまったバッテリーは復活を試みずに、新品に交換することを強く推奨します。
6.3 電動ガン用LIPOバッテリー は満充電で保管しても良い?
結論から言うと、LIPOバッテリーを満充電の状態で長期間保管することは絶対に避けるべきです。 バッテリーの劣化を早め、性能を低下させるだけでなく、膨張や発火のリスクを高める非常に危険な行為です。
6.3.1 満充電保管が危険な理由
LIPOバッテリーは、満充電に近い状態(1セルあたり4.2V)だと内部の化学物質が非常に活性化しており、不安定な状態になります。この状態で長期間放置すると、バッテリー内部の劣化が急速に進行し、ガスが発生しやすくなります。
6.3.2 最適な保管方法
LIPOバッテリーを1週間以上使用しない場合は、「ストレージ(保管)電圧」で保管するのが最も安全で、バッテリーを長持ちさせる秘訣です。
サバゲーに行く前日に満充電にし、帰宅したらストレージモードで保管電圧に戻す、というサイクルを習慣づけることが、LIPOバッテリーを安全に長く使うための鍵となります。
7. 電動ガン用LIPOバッテリー まとめ
サバゲー用LIPOバッテリーは、電動ガンのトリガーレスポンスを向上させる非常に有効なアイテムです。その性能を最大限に引き出すためには、7.4Vや11.1Vといった電圧、銃に合うサイズやコネクター形状を正しく選ぶことが重要です。しかし、最も大切なのは安全な取り扱いです。LIPOバッテリーは便利な反面、発火のリスクも伴うため、バランス充電や適切な電圧での保管、リポセーフティバッグの使用を徹底してください。正しい知識を身につけ、安全にLIPOバッテリーを活用すれば決して危険なものではありません。楽しいサバゲーライフの為に知識を身につけましょう。