デブグル、正式名称DEVGRUは、アメリカ海軍の特殊部隊として知られる組織です。サバゲーでは、装備や銃の元ネタとして人気があります。また、この記事では、成り立ちから選抜、デルタフォースとの違いまでを整理します。
デブグルの要点まとめ
- デブグルは、SEALsを母体とし、JSOCの指揮下にある対テロ特殊部隊
- 1980年に「SEAL Team6」として発足し、1987年に現在の名称へ
- 選抜は現役のSEALs隊員から行われ、途中で脱落する隊員も多い
- デルタフォースは陸軍出身者が中心、デブグルはほぼ全員がSEALs出身
- サバゲーでは、AOR1装備やHK416D、MP7などが人気
DEVGRU (デブグル)Development Groupについて
日本のサバイバルゲームでも、 DEVGRU (デブグル)の装備や銃が好きで使ってるんだよね~!というサバゲーマーも多いですよね。特に、LBTやCRYE(Crye Precision)のAOR1装備は一世を風靡し、トイソルジャーやA-Twoタクティカルなどの海外レプリカ装備メーカーが DEVGRU 隊員が使用していた(であろう)装備を生産し日本国内でも幅広いユーザーが利用しています。
銃においては、定番の HK416D やMP7などが採用実績のあるモデルとなります。HK416Dの解説 もOUTLINEに掲載していますので、ご覧ください。
また近年ではHK416に替わり NOVESKE N4 が主要ライフルとして世代交代しているとみられますが、サバゲー業界でもその変化へ追従する動きがあり早くも DEVGRU 装備として注目を浴びています。
デブグルの装備を再現するときは、ベースにする銃と装備を決めると進めやすいです。例えば、銃はHK416DやMP7が候補です。また、装備はAOR1柄が目印になります。
DEVGRU って何?
DEVGRU (Development Group)とはアメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」を母体とした対テロ特殊部隊ですが、他のSEALチームとは違いU.S.NAVSPECWARCOMではなく統合特殊作戦コマンド JSOC の指揮下にあります。デルタフォースと並んで Tier1 ★に属する機密性の高い部隊であることが有名です。
SEALsは、海(Sea)・空(Air)・陸(Land)の頭文字から名付けられた部隊です。また、デブグルは、そのSEALsの隊員から選ばれます。
1979年に発生した「在イランアメリカ大使館員人質事件」で「イーグル・アロー作戦」の失敗を教訓として設立され、1980年10月 初代指揮官にリチャード・マルシンコ中佐を迎えて“SEAL Team6”として発足し、6ヵ月後には実戦投入が可能な状態にまでなっていました。1987年に現在の「 DEVGRU 」に名称変更されました。
発足の月は、資料によって10月や11月と異なります。ただし、1980年に発足し、1987年に現在の名称へ変わった点は共通しています。
デブグルの指揮系統と非公開の部隊
先述の通り DEVGRU は母体のSEALsとは違い JSOC の指揮下に置かれていますが、アメリカ政府は本隊の存在を公式に認めておらず、所属する隊員も家族を含め周囲には自身のポジションを明かすことはないとのこと。その任務内容は、対テロ、大量破壊兵器拡散阻止、敵国内における高価値目標の奪還あるいは暗殺と推測されています。
デブグルは、JSOC(統合特殊作戦コマンド)の作戦指揮を受けるとされます。そのため、他のSEALチームとは任務の性質が異なります。ただし、米政府は公式にコメントしないため、細部は報道に基づく推測です。
DEVGRU の詳細
DEVGRU の選定基準は実戦経験、体力や実射技能、言語能力など広範囲に及びます。1年目の訓練は年間365日、休暇が半日2回のみと言われ、東海岸の拠点に留まらずアメリカ国内数箇所を転々としています。
デブグルの訓練は、実戦を想定した内容が中心です。そのため、体力だけでなく、判断力も鍛えられます。
海上における船舶強襲、海上油田の制圧、高高度パラシュート降下、そして実射訓練など実戦さながらの訓練が続けられます。DEBGRU には現役のSEALs隊員から選抜されますが、それでも選抜訓練の途中で脱落していく隊員が多く、元 DEVGRU 隊員によれば6カ月の訓練期間中で30人中4、5人が脱落したとのこと。
選抜では、体力だけでなく、言語能力や実射技能も見られます。また、現役のSEALs隊員から選ばれる点が特徴です。ただし、途中で脱落する隊員も出ます。
公開資料では、強襲部隊がRed・Blue・Gold・Silverの色で分かれると紹介されています。なお、編成の詳細は公式には明かされていません。
主な参加作戦
1983年10月 グレナダ侵攻
1985年10月 豪華客船アキレ・ラウロ号シージャック事件
グレナダ侵攻など、年代の古い作戦も含まれます。また、2001年以降は、対テロ作戦が中心です。
1993年10月 ソマリアモガディシュの戦闘での作戦にDEVGRUの4名が参加
(映画『ブラックホークダウン』)
2001年~ アルカイダ掃討作戦
2001-2014年 不朽の自由作作戦
2002年3月 アナコンダ作戦
2003-2011年 イラクの自由作戦
2009年4月 マースク・アラバマ号乗っ取り事件
2011年5月 海神の槍作戦
国際テロ指名手配犯ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害
2011年10月 ジェシカ・ブキャナン救出作戦
2012年 ディリップ・ジョセフ医師救出作戦
2015年~ 確固たる支援任務」
自由の番人作戦
ISIL掃討
2020年10月 フィリップ・ウォルトン救出作戦
上の一覧は、本文の表記をそのまま載せています。また、年月や作戦名は、資料により表記が異なる場合があります。デブグルの作戦の多くは非公開のため、確認できる範囲の情報です。
極秘部隊デルタフォースとの違い
アメリカ軍の特殊部隊の中でも特に秘匿性が高いのが「デルタフォース」と「 DEVGRU 」。どちらも高度な戦闘能力を持つと言われていますが、その違いはどこにあるのでしょうか。
背景
デルタフォース
アメリカ全軍に募集していてるため、隊員は陸軍の第75レンジャー連隊やグリーンベレーを中心としているが、元SEALs隊員という変わり種もいる。
DEVGRU
同じ海軍特殊部隊SEALsの中から選抜される。なおデルタは選抜に落第すると原隊復帰になるが、 DEVGRU に落第してもSEALに留まることになる。
母体の違いが、両部隊の大きな特徴です。デブグルは、SEALs出身者が中心です。一方、デルタフォースは、陸軍のレンジャー連隊やグリーンベレーの出身者が中心です。
デブグルの選抜とデルタフォースの選抜
選抜
デルタフォース
選抜は年2回、春と秋に行われる。約100人が肉体と精神の限界に挑み、最後の面接が終了するまでに90%が落第するらしい。これを突破すると半年間のOperator Training Courseがあり、そこでさらに30~40%が落第する。
DEVGRU
年に1度、半年間「グリーンチーム」として選抜に参加することになる。落第率は50%ほど。体力的・精神的に厳しいのはもちろんだが、試験官である DEVGRU 隊員は志願者の顔見知りであることが多く、彼らの選考を突破する必要もある。
デブグルの作戦遂行能力と文化
作戦遂行能力
どちらも、JSOC(統合特殊作戦コマンド)傘下のSMU(特殊作戦ユニット)であり、対テロ作戦、CQB、人質奪還、高価値目標排除、情報収集、爆破など短時間・少人数で直接的な行動を行うことを目的としている。 DEVGRU は海軍出身なだけに、海賊対策などの海上作戦に派遣されることが多い。
文化
特殊部隊の組み立てにおいては、その能力はもちろん、隊員が作り出す文化が重要視される。多様な出身を背景に柔軟性に富んだ組織にするか、同じ文化で育った固い結束とチームワークを求めるかは外部の人間が考えるよりもずっと大きなファクターである。
デルタフォース
同じ陸軍でもレンジャーとグリーンベレーは任務内容がまったく違うし、軍の壁を越えればもっと違う。こうして様々な文化が混ざっていく。デルタとDEVGRUの大きな違いとして言われるのは「歩兵」の経験の有無である。デルタはあくまでも「歩兵」の延長であり、中長期のサバイバル・ランドナビゲーションなどの技術には一歩秀でていると言われる。
DEVGRU
ほぼ全員がSEALs出身となる。
デブグルは、ほぼ全員がSEALs出身です。そのため、共通の文化と固い結束が強みと言われます。
メディアに登場するデブグル
メディアへの露出
特殊部隊にも2種類あるということは以前の記事でも触れた。デルタも DEVGRU も秘匿性が高い、いわゆる「Tier1」★の部隊で、その全容は明らかになっていない。
とは言うものの、SNSなど個人でも広く情報発信できる時代にあって、秘密を守り続けるのは難しい。特に DEVGRU については報道でその名を見かけることが多くなった。元隊員による自伝が出版されたり「ゼロ・ダーク・サーティ」などかなり踏み込んだ内容の映画も公開されている。デルタフォースも露出は増えたが、彼らと比べるとかなり少ない。
「ゼロ・ダーク・サーティ」は、海神の槍作戦を題材にした映画として知られます。ただし、映画の内容と実際の作戦は、細部が異なる場合があります。
★「Tier One(第1層)」とあるが、これは予算の割当優先順位を指している。
報道や映画で、名前を見る機会は増えました。ただし、映画の描写は演出を含みます。そのため、装備選びでは、現実の装備と作品の装備を分けて考えると安心です。
元隊員による自伝の出版は、情報が広がる一因です。ただし、内容は個人の体験に基づくため、部隊全体を表すとは限りません。
デブグルとデルタフォースの比較表
デルタフォースとデブグルの違いを、表に整理しました。なお、内容は本文で紹介した範囲です。
| 項目 | デルタフォース | デブグル |
|---|---|---|
| 母体 | 陸軍出身者が中心 | ほぼ全員がSEALs出身 |
| 選抜 | 年2回、春と秋に実施 | 年に1度、半年間のグリーンチーム |
| 落第率 | 約90%が落第し、その後も30~40%が落第 | 50%ほど |
| 落第した場合 | 原隊復帰 | SEALに留まる |
| 得意分野 | サバイバルやランドナビゲーション | 海賊対策などの海上作戦 |
| 所属 | JSOC傘下のSMU | JSOC傘下のSMU |
| メディア露出 | デブグルより少ない | 報道や映画で名前を見る機会が多い |
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デブグルに関するよくある質問(Q&A)
Q. デブグルとは何ですか?
アメリカ海軍の特殊部隊SEALsを母体とした対テロ特殊部隊です。また、JSOCの指揮下にあります。
Q. デブグルはいつ発足しましたか?
1980年に「SEAL Team6」として発足しました。その後、1987年に現在の名称へ変わっています。ただし、月は資料により異なります。
Q. どんな任務を担いますか?
対テロや大量破壊兵器の拡散阻止、高価値目標の奪還などと推測されています。ただし、米政府は公式に認めていません。
Q. デブグルとデルタフォースの違いは?
母体が違います。デルタフォースは陸軍の出身者が中心で、デブグルはほぼ全員がSEALs出身です。
Q. デブグルの選抜はどう行われますか?
志願者は、年に1度、半年間グリーンチームに参加します。また、落第率は50%ほどとされています。
Q. 隊員は身元を明かしますか?
本文では、隊員が家族を含め周囲にポジションを明かさないとされています。そのため、詳細は公表されていません。
Q. サバゲーでデブグル装備として人気なのは?
LBTやCRYEのAOR1装備が有名です。また、銃はHK416DやMP7、近年はNOVESKE N4が注目されています。
Q. SEALsとデブグルの違いは?
SEALsは海軍特殊部隊の総称で、デブグルは、そこから選ばれた部隊です。また、デブグルはJSOCの指揮下にあります。
Q. デブグルが関わった作戦はありますか?
2011年5月の海神の槍作戦などがあります。また、1993年のモガディシュの戦闘にも4名が参加したとされます。










