CO2 カートリッジ の選び方とトラブル対処

CO2 カートリッジ の選び方とトラブル対処
CO2 カートリッジ の選び方とトラブル対処
 

CO2 カートリッジ でよく発生するトラブルと、その原因とは?カートリッジを選ぶ際に気を付けたいこと

カートリッジの選び方を誤ると、CO2マガジンのトラブルにつながります。この記事では、実際の修理例をもとに、原因と対処を整理します。また、マルシンとPUFF DINOをすすめる理由も解説します。

こんにちは!ORGA AIRSOFT トレポン・ガスブロ担当の安藤です。今回は CO2 カートリッジ の選び方や、トラブルが発生した際の対応方法についてお話したいと思います。

要点まとめ:CO2 カートリッジのトラブルと選び方

  • 事例:ノーブランドのカートリッジが、マガジンから抜けなくなった
  • 原因:口元が少し太く、根元からテーパー状に絞られていた
  • 対処:残ガスを確認し、カートリッジに穴を開けて引き抜く
  • 注意:穴あけの金属片と、パッキンの変形を見落とさない
  • 締め付け:「シュー」という音が止まったら、固定キャップを回さない
  • 選び方:エアソフト用で口元の成形が確かな、マルシンかPUFF DINO

CO2 カートリッジのトラブル早見表

症状 主な原因 対処
カートリッジが抜けない 口元が太い、根元がテーパー状に絞られている 残ガスを確認し、穴を開けて引き抜く。難しければ分解
受け部に金属片が残る カートリッジに穴を開けたときの切りくず 受けを外して取り除く
ガス漏れが起きる パッキンの変形、固定キャップの締め込み過ぎ パッキンを確認し、変形したら交換
受けが共回りする 受け部とガイドの接合が緩い 接合部にロックタイトを塗布

最近では年中安定した動作を期待できるパワーソースとしてガスブロにCO2を導入するプレイヤーが増えていますが、使用する CO2 カートリッジ によってはマガジン内に詰まってカートリッジが抜けなくなってしまったり、結果それがマガジン破損等に繋がるなど、トラブルとなる事例も多くあります。

CO2は、年中安定した動作を期待できるパワーソースとして広まっています。ただし、カートリッジの品質が低いと、その利点を活かせません。そのため、まず選び方を確認しましょう。

今回は修理依頼があった GHK CO2マガジンがありますので実例としてご紹介させて頂きますが、GHKに限らず CO2 カートリッジ を使用する各種エアガン製品に同じ事が言えますので、是非参考にして頂ければと思います。

 

CO2 カートリッジ の口元に注目

ある日、GHK M4 ガスブローバックを使用しているお客様から「CO2マガジンからカートリッジが抜けなくなった!」とご相談がありました。オルガエアソフトではGHK CO2マガジンのお取り扱いはないものの、NPASノズルの販売や組み込みは承っておりますので、CO2に対応したカスタムやこういったトラブルの解決についてはお任せください。

今回、修理依頼を頂いたCO2マガジンを拝見したところ、固定キャップを外しても CO2 カートリッジ がすっぽりとハマったまま全く抜ける気配がしません。

固定キャップを外しても抜けない場合は、まず原因を探ります。また、カートリッジの口元の形と、マガジン側の受けの形を見比べるのが近道です。

CO2 カートリッジ トラブル

抜けない CO2 カートリッジの対処法

上記画像ではマガジンのフルメンテまで行うためここまで分解してしまっておりますが、通常はまず CO2 カートリッジ 内にガスの残留がないよう放出バルブを押すなどして確認したのち、錐や大きめの釘などを用いてカートリッジに穴を開けてしまいます。

カートリッジのお尻は丸みがあって作業しづらいうえ、そこそこ力がいる場合もあります。難しい場合はリューターで削って穴を開けてください。

作業の前に、必ずCO2の残ガスを確認します。取扱説明書では、ガスの音が止まるまで穿孔ねじを戻すよう案内されています。また、噴き出すCO2は凍傷のおそれがあります。手や顔を近づけないでください。

小さくても一度穴が開けば、錐やプラスドライバー、ドリル刃などでグリグリとその穴を広げ、六角レンチや先端が鉤状の工具を差し込んでカートリッジを引き抜いてください。棒状の工具しかない場合は斜めに差し込んでテコの原理でも抜けます。(それでも抜けない場合はやはり写真の様に分解してしまった方が早いかもしれません。)

ただし、無理に引き抜くと、受け部を傷めるおそれがあります。そのため、少しずつ力をかけましょう。それでも抜けない場合は、分解した方が確実です。

ノーブランド CO2 カートリッジの口元

取り外した CO2 カートリッジ を見たところ、メーカー名などが書かれていない恐らくノーブランド系の CO2 カートリッジ が使われていました。

ノーブランド品は、メーカー名の表記がないことが多いです。そのため、購入前に、パッケージの表記を確認しましょう。また、エアソフトガン用かどうかも、あわせて確認してください。

この CO2 カートリッジ は当店で販売している CO2 カートリッジ とは口元の形状が異なり、少し太めに作られていました。また、マルシン製やPUFF DINO製など安定感のあるカートリッジは口元が真っ直ぐ成形されているのに対し、ノーブランド品は口元が根本からテーパー状に絞られています。口元自体の太さと、この口元に掛けての形状のどちらか、または双方が原因となりマガジンの受けにピッタリとハマり込んでマガジンから抜けなくなってしまったのです。

項目 マルシン・PUFF DINO ノーブランド品
口元の形状 真っ直ぐに成形されている 根元からテーパー状に絞られている
口元の太さ 安定している 当店の販売品より少し太め
マガジンでの結果 抜けないトラブルは聞かない 受けにハマり込み、抜けなくなった

CO2 カートリッジ 比較

安価な CO2 カートリッジのリスク

この「マガジンからカートリッジが抜けなくなる」トラブルは、ランニングコストを抑えるために安いノーブランドの CO2 カートリッジ を使用すると比較的起こりやすいトラブルの1つかと思います。

安価であったりエアガン用ではない CO2 カートリッジ はマガジン側の受けの形を考慮した設計になっていないことが多いほか、成型不良の個体が混ざっていたりカートリッジ自体の素材も粗悪な場合があり、強度にも不安があるためオススメできません。もしかしたら、マガジンにセットしている最中に内圧や固定キャップの締め付け圧により変形した可能性も捨てきれません。

CO2カートリッジの中身は、高圧のガスです。そのため、強度に不安のある容器は避けるのが安全です。また、安さだけで選ぶと、結果的に高くつく場合もあります。

CO2 カートリッジ 受け

穴あけで出る金属片への注意

問題のあった CO2 カートリッジ 除去後のクリーニング中に気が付いたことですが、CO2マガジンのカートリッジの受け部分に 金属片が挟まっていました。形から見るに、明らかにカートリッジに穴を開けた際に出たカスです。今回は外にあったのでまだ良いですが、これが穴あけ針の中に詰まったり気化室内に入り込んでしまうと大変です。

金属片によりガスが放出されなくなったり、最悪金属片がガスと共に本体側に入り悪影響を与えたり、発射時に飛び出してくる可能性もゼロではありません。

そうなる前に、この金属片を見つけたら長ーいドライバーや専用工具などを使用してカートリッジ受けを外して対処しなければなりません。安価な CO2 カートリッジ ではこういったトラブルも発生しやすいので要注意です。

金属片は、穴あけ針や気化室に入ると、ガスの通り道をふさぐおそれがあります。そのため、穴あけの後は、受け部を目視で確認する習慣をつけましょう。

CO2 カートリッジ パッキン

パッキンの点検と固定キャップの締め付け

また今回のケースではカートリッジとパッキンの間に金属片が挟まったことで、パッキンの一部が変形しています。写真では少しわかりづらいですが、これはカートリッジをセットしたあとにガス漏れが発生する一因になります。必ずパッキンや針に異常がないか確認してから CO2 カートリッジ をセットしましょう。今回の変形量では、幸いガス漏れは発生しませんでした。

ちなみにワンポイントアドバイスとして、 CO2 カートリッジ セット時は固定キャップを締め込みすぎないのが鉄則です。金属片などの異物がパッキンになかったとしても、カートリッジを強く締め込みすぎるとパッキンの変形・歪みにつながり、一度大きく変形したパッキンは交換しない限りガスがダダ洩れになってしまいます。

CO2 カートリッジ から「シュー」という音が聞こえなくなったら、それ以上は固定キャップを回さない様にしましょう。

ORGAの別記事でも、締め込み過ぎと開栓時の凍傷に注意を促しています。そのため、締め付けは慎重に行いましょう。なお、パッキンの劣化も、ガス漏れの一因になります。

カートリッジの交換手順は、モデルごとに異なります。そのため、必ず取扱説明書に従ってください。例えば、穿孔ねじを緩めてカートリッジを入れ、ねじを締めて穴を開ける方式があります。

ロックタイトで共回りを防ぐ

また、マガジンをフルメンテする機会があれば、下記画像の様に受け部とガイドの接合部分にロックタイトを塗布することをお勧めします。こうすることでカートリッジキャップの開け閉めの際に不意にガイドが共回りすることを防ぎます。

ロックタイトは、ねじの緩みを防ぐ接着剤の一種です。そのため、塗る量は少量にとどめます。また、塗布する場所は、受け部とガイドの接合部分です。

CO2マガジン ねじ止め剤

 

オススメ CO2 カートリッジ

冒頭から説明をしている通り、安価なノーブランド CO2 カートリッジ は強度や成形個体差の不安があります。また他にもCO2ガスの内容量にバラつきがあったり内部に錆が発生しているなど、看過できない粗悪品もなかにはあります。

そのため CO2 カートリッジ をご購入頂く際は生産クオリティの高いメーカー品をオススメします。オルガエアソフトでは下記2メーカーの商品を推奨、販売しております。

項目 マルシン PUFF DINO
製造 台湾工場(日本のブランド) 台湾
口元と外径 安定していて、個体差が少ない 安定していて、個体差が少ない
内容量の表記 12g 12g
特徴 STGA(全日本トイガン安全協会)認可品 PUFF DINOのみを保証対象とする本体メーカーもある
発射回数 比較の基準 マルシンより多いという報告

【オススメ1】マルシン

マルシン製の CO2 カートリッジ はメーカーや商品自体の信頼性が高く、カートリッジ外形の精度も個体差が少なくオススメです。口元の成形や本体の直径など安定しているため、マガジン側に原因がない限り外れないといったトラブルは聞いたことがありません。

製造こそ台湾工場となりますがCO2ガスの内容量も一定で、クオリティコントロールはさすが日本のブランドといった安定感があります。STGA(全日本トイガン安全協会)認可品であり、いまやエアソフト業界でナンバーワンの品質を誇ると言えるでしょう。

マルシンのカートリッジは、CO2ブローバックガン用として販売されています。ORGAの試射では、マルシン製1本で2マガジン以上撃てました。ただし、プロトタイプでの試射です。撃ち方によっても変わります。

マルシン CO2 カートリッジ

【オススメ2】PUFF DINO

マルシンと同じく台湾製の CO2 カートリッジ で、形状もほぼ同様の信頼性の高いメーカーです。一見同じ工場の生産では?とも思えますが、後述する容量の点で別工場または別ラインの製品であることは確かなようです。

PUFF DINOは、エアソフトガン専用として販売されています。そのため、他の用途のCO2ボンベと混同しないでください。

日本のサバゲー業界ではマルシンよりも後発ながら、安定したクオリティで評判も上々です。マルシン同様外径の個体差も少なく、こちらもマガジンから抜けないといったトラブルは聞きません。

中にはPUFF DINOのみを保証対象としているCO2ガスブロ本体メーカーもあります。

PUFF DINO CO2 カートリッジ

 

CO2 カートリッジを選ぶ共通のポイント

2つの CO2 カートリッジ ブランドをご紹介しましたが、大切なところはどちらも「エアソフトガン用」として製造されているという点と、口元の成形がしっかりしていることが重要です。口元の直径が大きかったり、長さが短い・テーパーが掛かっていると詰まりの原因となります。

また、口元にバリや潰れ(=潰れた方向に対し逆方向は膨らんでいる)があるようなカートリッジは論外です。

CO2 カートリッジ ポイント

 

CO2 カートリッジの容量の違い

余談ではありますが、マルシンとPUFF DINOの2つの CO2 カートリッジ はどちらもCO2内容量が12gと表記されています。それにもかかわらず、それぞれ撃てる回数を比較したところ PUFF DINO の方が発射回数が多く、CO2容量に若干の違いがあるようです。

とある有名ブロガーさんの記事によれば、マルシンとPUFF DINOでは0.8g程度のガス容量の差があるそうです。

ガス容量は、同じ12g表記でも差が出る場合があります。そのため、発射回数は、銘柄によって変わる可能性があります。また、本体の初速も、カートリッジの影響を受けることがあります。

 

まとめ

ガスブロのパワーソースとなる CO2 カートリッジ ですが、商品によりカートリッジの品質に差があることがおわかり頂けたかと思います。ブランドを選ぶ際はガスブロ本体の性能を活かすために品質がしっかりした実績ある製品を選ぶことが重要です。

ランニングコストを考えると安価な CO2カートリッジ を選びたくなるのもわかりますが、それが災いしてガスブロ本体やマガジンにダメージを負ってしまったり、ダメな個体をはじいていったら使えるカートリッジ本数がわずかだったなど、結果的にコストを掛ける羽目になることが往々にしてあります。

CO2 カートリッジ選びのチェックポイント

  • エアソフトガン用として製造されている
  • 口元が真っ直ぐで、バリや潰れがない
  • 外径の個体差が少ない
  • ガスの内容量が安定している
  • 本体メーカーの保証条件に合っている

チェックポイントを満たすカートリッジなら、マガジンの受けにも適合しやすくなります。ただし、本体メーカーが銘柄を指定している場合は、その銘柄を優先してください。

CO2 カートリッジを安全に使うために

CO2カートリッジの中身は、高圧のガスです。そのため、火に近づけたり、穴を開けたりしないでください。また、夏の車内など、高温になる場所での保管は避けましょう。

メーカーの取扱説明書では、保管と使用の上限を約50℃としています。さらに、使用済みのカートリッジを再利用しないよう案内されています。そのため、銘柄ごとの注意書きも確認してください。

気温が CO2 カートリッジに与える影響

寒い時期は、CO2の圧力が下がり、スライドの動きが重くなる場合があります。例えば、LayLaxは、室温に戻してから使うよう案内しています。一方、CO2は初速が上がりやすいとされます。そのため、初速の確認も欠かせません。

CO2はガス圧が高い分、本体側の調整も欠かせません。また、高温の環境では、バルブの動きに影響が出る例もあります。そのため、夏場の運用は特に注意してください。

 
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CO2で運用する方も多い GHK M4 ガスブロ のメンテンスについて別途記事も公開しておりますので、是非ご覧ください。

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CO2 カートリッジに関するよくある質問(Q&A)

Q. CO2 カートリッジがマガジンから抜けない時はどうしますか?

まず残ガスがないことを確認します。次に、カートリッジに穴を開けて、工具で引き抜きます。難しい場合は、マガジンを分解する方が確実です。

Q. ノーブランドのカートリッジを避けるのはなぜですか?

口元が太かったり、根元からテーパー状に絞られていたりするためです。また、成形不良や素材の粗悪さから、強度にも不安があります。

Q. おすすめのCO2カートリッジはどれですか?

ORGAでは、マルシンとPUFF DINOをすすめています。どちらもエアソフトガン用で、口元の成形が安定しています。

Q. 固定キャップはどこまで締めればよいですか?

「シュー」という音が聞こえなくなったら、それ以上は回さないでください。締め込み過ぎると、パッキンが変形します。

Q. 穴あけで出る金属片は、なぜ危険なのですか?

穴あけ針に詰まると、ガスが出なくなるおそれがあります。さらに、気化室に入ると、本体側へ入る可能性もあります。発射時に飛び出す可能性も否定できません。

Q. パッキンが変形する原因は何ですか?

金属片が挟まることや、固定キャップの締め込み過ぎです。変形が大きい場合は、パッキンの交換が必要です。

Q. ロックタイトは何のために使いますか?

受け部とガイドの共回りを防ぐためです。そのため、マガジンをフルメンテするときに、接合部分へ塗布します。

Q. マルシンとPUFF DINOの容量は同じですか?

どちらも内容量は12gと表記されています。ただし、PUFF DINOの方が発射回数が多く、容量に若干の差があるようです。

Q. CO2 カートリッジの保管で気を付けることは?

高温を避けることです。メーカーの取扱説明書では、上限を約50℃としています。そのため、夏の車内への放置は避けてください。

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