ANGSTADT ARMSから新型PDW「MDP-9」がデビュー
HK MP5を超える存在となれるのか?
ANGSTADT ARMSが、新型PDWのMDP-9を発表した。MP5を強く意識した設計が特徴だ。ここでは、MDP-9の特徴を整理する。
要点まとめ:MDP-9の特徴
- ボルトのブローバック方式に、ローラー遅延アクションを採用
- バッファーチューブがなく、軽量化とリコイルの低減を実現
- ボルトストップ機構を備え、リロードが簡単
- レシーバー後端のレールアダプターで、様々なストックを装着可能
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | ANGSTADT ARMS(アメリカ、ノースカロライナ州) |
| モデル | MDP-9 |
| 分類 | PDW(Personal Defense Weapon) |
| 発表時の予定 | 2020年春頃にリリース |
| 作動方式 | ローラー遅延アクション(特許出願中) |
| アッパー | モノリシックアッパー |
| ハンドガード | ピカティニーレール、M-LOKを想定(確定ではない) |
| ストック | ピカティニーレールアダプターで各種を装着可能 |
なお、内容は発表時点の情報だ。MDP-9の仕様は、発売までに変更される可能性もあった。
ANGSTADT ARMSとMDP-9の概要
アメリカ、ノースカロライナ州に本拠地を構える銃器メーカー「ANGSTADT ARMS」が2020年春頃に新しいPDW(Personal Defense Weapon)をリリースすることを発表した。ANGSTADT ARMSは民間、法執行機関向けにコンパクト・軽量なPDWをメインに開発・製造するメーカーで、世界30ヶ国以上で展開している。最近では電動ガンやPTW(トレポン)でもモデルとされることが増えてきており、エアソフト業界でも注目度が高まっているメーカーの1つだ。
ANGSTADT ARMSのPDWとは
ANGSTADT ARMSの製造するPDWは、9mm弾をメインに.40S&W、.357SIGなどのピストル弾を使用するAR-15スタイルのプラットフォームをベースに、民間向けにはアームブレースなどを装着してピストル扱いとしたコンパクトなライフルを提供している。銃規制の影響がない法執行機関向けにはサブマシンガンとして納入される実績も多く持っている。
ここでは、メーカーの特徴を押さえておきたい。そのため、先に、民間向けと法執行機関向けの違いを整理する。
新型PDWのMDP-9が注目される理由
2019年末から2020年明けにかけて徐々に情報が明らかとなってきた新型PDWの「MDP-9」は、ANGSTADT ARMSが今まで主力製品としてきたUDP-9とは一線を画すモデルとして注目されている。MP5を強く意識した設計には、サブマシンガンの世界標準を世代交代させようという強い意志を感じる。
MDP-9の登場は、PDWの選択肢が広がる出来事だ。そのため、MP5が定番だった分野に、新しい風を吹き込む存在になりうる。
MP5を強く意識したMDP-9の設計思想とは?
ここでは、UDP-9との違いを中心に見ていく。つまり、MDP-9が何を変えたのかが、ポイントとなる。
ANGSTADT ARMSがこれまでメイン製品としてきたUDP-9は、AR-15と同じような設計のプラットフォームでありながら広く普及しているグロックのマガジンをそのまま使用できる点が注目を浴びたPDWだ。チャージングハンドルをはじめ、セレクターやマガジンキャッチ、ボルトキャッチなどをAR-15/M4と同様の感覚で操作できるピストルカテゴリの銃として大いに人気を博している。近年流行りのPCC(ピストルキャリバーカービン)としても知名度が高い。
しかしコンパクトさを売りとするUDP-9ではあるが、AR-15の設計をベースとするためバッファースプリング及びチューブの存在は不可欠である。
ローラー遅延アクションの採用とバッファーチューブの廃止
MDP-9では、その点が大きく見直された。つまり、構造そのものを変えて、小型化を狙っている。
MDP-9では基本的な仕組みや操作系をAR-15と同様にしつつも、ボルトのブローバック方式にローラー遅延アクションを取り入れる事によってバッファーチューブを排除。携帯性や隠蔽性の向上と同時に軽量化やリコイルの低減にも成功しているという。ANGSTADT ARMSではMDP-9用に独自のローラー遅延アクションを開発し、この技術については特許出願中であるという。
ローラー遅延アクションの仕組み
ローラー遅延アクションとはH&KのMP5シリーズなどにも採用されているブローバック方式で、ボルトに設置された可動式のローラーによって弾丸発射時のエネルギーを分散しボルトの後退速度を下げる機構である。この機構のお陰でMDP-9はMP5K(クルツ)のようなストックレスの設計や低反動を実現しており、PDWとしてより真価を発揮しやすいモデルとして期待されているのである。
この方式により、MP5Kのような小型のシルエットも狙える。また、反動が穏やかになる点も、魅力と言える。
MDP-9はローラー遅延アクションを採用する関係上チャージングハンドルをボルト前方に設置しているため、アッパーをモノリシックアッパーとしている。しかしハンドガードは最低限の短さをキープしており、ピカティニーレールやM-LOK(マーキングや仕様を明言していないためまだ確定ではない)スリングスイベルマウントを備える。
モノリシックアッパーとハンドガード
また、MDP-9はボルトストップ機構を備えている点も強みの1つである。ボルトストップ機構がなく、タクティカルリロードでさえボルトのホールドオープンが必要であるMP5と比べると、リロードのスピードが短時間で済み簡易であるのはかなり大きなアドバンテージと言える。
ボルトストップ機構は、実戦的な利点の一つだ。そのため、MP5との違いとして、特に注目したい。
ストックの選択肢とボルトストップ機構
レールやマウントの位置は、アクセサリーの取り付けにも関わる。そのため、使い方に合わせて、構成を考えられる。
MDP-9はバッファーチューブを持たない分、レシーバー後端にピカティニーレールアダプターを備え、SIG MCXのように様々なタイプのストックを装着可能である。民間向けであれば銃規制に対応したアームブレースとし、法執行機関向けあればフォールディングタイプのコンパクトストックにするなど1つのモデルで臨機応変に対応できる。MP5Kのようにストックレスで射撃することももちろん可能だ。
一つのモデルで、複数の用途に対応できる。つまり、民間向けと法執行機関向けの双方に、展開しやすい設計だ。
こうした自由度の高さは、MDP-9の強みだ。ただし、実際の仕様は、発売時の情報で確認したい。
MP5は既に高性能サブマシンガン・PDWとして何十年もの間、世界中の軍や法執行機関で定番となったモデルであるが、まさにそのMP5と同じジャンルに向けAR-15に近いプラットフォームのモデルを投じてきたあたり、ANGSTADT ARMSの自信や戦略が見えてくる。圧倒的な存在感を示すMP5の牙城をMDP-9がどこまで崩せるか、いまから目が離せない。
MP5に挑むMDP-9の位置づけ
以上のように、MDP-9は、MP5を意識しながら、AR-15に近い操作性を残した。そのため、PDWの新しい選択肢として、今後も注目したい。
MDP-9に関するよくある質問(Q&A)
Q. MDP-9とは何ですか?
ANGSTADT ARMSが発表した、新型のPDWだ。MP5を強く意識した設計が特徴となっている。
Q. MDP-9はいつリリースされる予定でしたか?
発表時点では、2020年春頃のリリース予定とされていた。ただし、最新の状況は別途確認したい。
Q. MDP-9はUDP-9と何が違いますか?
MDP-9は、ローラー遅延アクションを取り入れ、バッファーチューブを排除している。そのため、より携帯性に優れる。
Q. ローラー遅延アクションとは何ですか?
ボルトに設置された可動式のローラーで、ボルトの後退速度を下げる機構だ。また、H&Kのシリーズにも採用されている。
Q. MDP-9のストックは何を使えますか?
レシーバー後端のレールアダプターに、様々なタイプのストックを装着できる。また、ストックレスでも射撃できる。
Q. MDP-9にボルトストップ機構はありますか?
備えている。そのため、MP5と比べて、リロードのスピードが短時間で済む。
Q. ANGSTADT ARMSとはどんなメーカーですか?
ノースカロライナ州の銃器メーカーだ。また、民間や法執行機関向けに、コンパクトで軽量なPDWを開発している。












