東京マルイVSR-10 Gスペック Magnusチューン
VSR-10は、東京マルイのボルトアクションエアーライフルだ。ここでは、Gスペックにチューンを施す手順を、掲載時点(2019年9月)の内容で整理する。
VSR-10 Gスペック Magnusチューンの要点まとめ
- 東京マルイのGスペックを、シリンダー・トリガー・スプリング・バレルの順に交換
- インナーバレルは200mmを使い、短くなった分は自作の誘導管で補う
- 面HOP化では、チャンバーパッキンの突起を削って平らにする
- 組み込み後は初速を測り、バレルやスプリングのカットで調整
| 部位 | 使用パーツ(本文より) | 目的 |
|---|---|---|
| シリンダー | PDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HD | 耐久性の向上 |
| トリガー | PDI VSR-10用 ニュートリガー2 | 耐久性の向上 |
| スプリング | MagnusスプリングVSR用 | 初速の調整 |
| インナーバレル | MAGNUSバレル 6.23mm VSR & L96 カスタム用 200mm | 弾道の安定 |
| HOPラバー | ORGA DIMENSION 面HOPラバー | 面HOP化 |
VSR-10 Gスペックの分解(レシーバーとバレル)

今回は東京マルイのボルトアクションエアーライフルVSR-10GスペックのMagnusチューンをご紹介します。
VSR-10と言う銃は実銃では存在しておらず東京マルイオリジナルモデルとなります。
VSR-10は、特定の実銃を再現したモデルではない。ただし、M700をモチーフにした部分が多いとされる。そのため、外観を実銃風に変えるパーツも多い。

それでは作業を始めます。
まずはマガジンスペースの前後のネジを外しストックからレシーバーを取り出します。
作業では、外したネジが大量に出る。そのため、小皿などに分けて保管したい。また、ストックから外す際は、レシーバーを落とさないよう注意する。

次にレシーバーとアウターバレルを分解します。
レシーバー下部にあるアウターバレル固定ネジを外します。

もう一ヶ所はレール固定ネジの先端のネジだけ外します。
このネジもアウターバレルを固定しています。

これでアウターバレルを反時計回りに回していくとアウターバレルが取り外せます。
トリガーガードとトリガーの取り外し
次にトリガーガードを後部のネジを外して取り外します。
前側は引っ掛かっているだけです。
トリガーガードの前側は、引っ掛かっているだけだ。そのため、後部のネジだけで外せる。

トリガーガードを外したらトリガー前後のネジを外してトリガーを外します。

シリンダーからハンドルを外すのでボルトスリーブを固定している後部のネジを外します。
VSR-10のシリンダーとトリガーを交換
シリンダーは耐久性向上の為にPDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HDに変更します。
先程分解したハンドルをこちらのシリンダーに組込みます。
シリンダーは、スプリングの力を受け止める中核部品だ。そのため、強化スプリングを使うなら、交換の効果が大きい。

トリガーも耐久性向上の為にPDI VSR-10用 ニュートリガー2を使用します。

ニュートリガーに付属しているニュートリガー用ピストンエンドに変更します。
シアーの掛かる角度が違っているので必ず交換してネジロック等で緩まない様に固定します。
シアーの掛かる角度が合わないと、作動不良の原因になる。そのため、付属品へ必ず交換したい。また、ネジロックで確実に固定する。

スプリングはMagnusスプリングVSR用を使用します。
エアコッキング式では、スプリングの強さが初速に直結する。そのため、仮組みの後に、初速を測って調整する。

シリンダーやトリガーなどをレシーバーに組込みます。
シリンダー内はグリスアップを行って下さい
スプリングやピストン、シリンダーヘッドを組込みシリンダー周りの作業は完成です。
フロント周りの分解
次にフロント周りのチューンです。
まずはチャンバーブロックの固定ネジを外しブロックを取り外します。
HOP調整用レバーも取り外します。
これでチャンバーがアウターバレルから取り出せます。

次にアウターバレル先端部のマズルを外します。
ネジロックでガッチリ固定されているのでヒートガンでしっかり加熱してから外します。
ヒートガンは、高温になる。そのため、火傷や、周囲の樹脂部品の変形に注意したい。作業は、耐熱の作業台で行うと安心だ。

チャンバーを分解します。
HOPアジャスターのネジを外しHOPアジャスター右を取り外します。

次にチャンバー固定ネジを2本外してチャンバーを開けインナーバレルとHOPアームを取り出します。
VSR-10のインナーバレルを交換
インナーバレルはMAGNUSバレル 6.23mm VSR & L96 カスタム用 200mmを使用します。
とりあえず200mmとMagnusスプリングで仮組みを行い初速は高めに出る事が予想されるので
後程インナーバレルを切るかスプリングのカットを行い初速を調整します。
インナーバレルを短くすると、初速は下がる傾向にある。一方、スプリングを短くしても初速は下がる。そのため、片方ずつ調整して様子を見る。
面HOP仕様にする
チャンバーパッキンは純正品を使いますが面HOP仕様の為内側のHOP突起を削り平らにします。

方法はチャンバーパッキンを半分ひっくり返す(全てはひっくり返す事は出来ないかと・・・)と突起部があるのでそれをリューターで平らにしダイヤモンド精密平ヤスリでザラつきを取り仕上げます。

面HOPはORGA DIMENSION 面HOPラバーを使用しHOPアームの突起の間に挟み込む感じにする為に突起の内側をヤスリで削り間を広げます。
面倒であれば全て削ってまっ平らにして接着をする手段も有りかと・・・・。
面HOPは、バレルの内壁に面で弾を当てて回転をかける方式だ。そのため、点で当てる従来の方式より、安定させやすいとされる。

こんな感じで突起部に挟むとHOPアームのセンタに固定しやすく接着も外れにくいです。
誘導管を自作する
チャンバーにインナーバレルとHOPを組込みます。
このままではインナーバレルが短くなるのでアウターバレル先端のマズル部で弾が当たってしまいます。
そこで誘導管を製作して対処します。
誘導管はホームセンター等で売っている外径φ10mmで内径φ9mmのアルミパイプを使用します。
ちなみにインナーバレルの外径はφ8.5mmです。
誘導管の内径は9mmで、インナーバレルの外径は8.5mmだ。そのため、0.5mmほどの隙間ができる。この隙間を、シールテープで埋める。

誘導管の長さを決める為HOPアジャスターを伸ばした状態でインナーバレルに誘導管を被せてアウターバレルに仮組みを行います。

アウターバレル先端と同じ位置の誘導管に印をつけこれを起点としてマズルの差し込み長さを計算して誘導管の長さを算出してカットします。
マズル加工と誘導管の固定
マズルは弾当たり防止と誘導管を差し込める様にφ9.5mmのドリルで貫通させてからφ10.1mmのドリルで12mm程度ザグリを入れます。

そのままでは誘導管がスカスカなのでインナーバレルのHOPアジャスターの所と先端にシールテープ数回巻き付けて誘導管がグラつかない様に固定します。
シールテープの巻きが少ないとHOPを掛ける(アジャスターを後方にずらす)と誘導管がずれますのできつめに固定します。
テープの巻きが緩いと、HOPを掛けたときに誘導管がずれる。そのため、固定は、きつめに行うのがポイントだ。
VSR-10の初速調整と試射
これで組込み初速を測定して丁度良い弾速になる様にインナーバレルをカットしました。
HOPを掛ける程初速は上がるので適HOPの状態で初速を計る事をお勧めします。
適HOPの状態とは、弾が真っすぐ飛ぶ程度にHOPを掛けた状態だ。そのため、初速の測定も、その状態で行う。
室外でのロングレンジ試射を行い弾道や飛距離をチェックしチューン作業は終了です。
なお、改造後の初速は、必ず自分で測定する。また、フィールドや法令の基準に収まる範囲で使うことが大切だ。
VSR-10 Gスペック Magnusチューンに関するよくある質問(Q&A)
Q. VSR-10とは何ですか?
東京マルイが作った、ボルトアクションのエアーライフルだ。実銃には存在しない、オリジナルモデルになる。
Q. 今回交換した主なパーツは何ですか?
PDIのシリンダーセットとニュートリガー2だ。また、Magnusのスプリングとバレル、面HOPラバーも使っている。
Q. ニュートリガーに交換するとき、何に注意しますか?
付属のピストンエンドへ必ず交換する。シアーの掛かる角度が違うためだ。そして、ネジロックで緩まないよう固定する。
Q. 面HOPとは何ですか?
チャンバーパッキンの突起を削って平らにし、面HOPラバーを使う方式だ。HOPアームの突起の間に挟み込む。
Q. 誘導管はなぜ必要ですか?
インナーバレルが短くなると、アウターバレル先端のマズル部で弾が当たるためだ。そこで、アルミパイプで誘導管を作る。
Q. 誘導管にはどんなパイプを使いますか?
ホームセンターで売っている、外径10mm、内径9mmのアルミパイプだ。なお、インナーバレルの外径は8.5mmになる。
Q. 初速はどのように調整しますか?
まず、200mmのバレルとMagnusスプリングで仮組みする。そして、初速を測り、バレルかスプリングをカットして合わせる。














