ACTION ARMY T10S Magnusチューン

ACTION ARMY T10S Magnusチューン
ACTION ARMY T10S Magnusチューン
 

T10Sは、ACTION ARMYのT10シリーズにあるショートモデルです。この記事では、T10Sを、Magnusチューンする手順を整理します。

T10SのMagnusチューンの要点まとめ

  • 元になるのは、VSR-10のパーツが使えるT10S
  • シリンダーとトリガーは、PDI VSR-10用に交換
  • インナーバレルは、MAGNUSバレルを使用
  • 面HOPラバーに加工して、弾道を整える
  • 最後に初速を計り、インナーバレルの長さで調整
工程 使用するパーツ・加工
シリンダー PDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HD
トリガー PDI VSR-10用 ニュートリガー2
スプリング MagnusスプリングVSR用
インナーバレル MAGNUSバレル 6.23mm 200mm(180mmに一旦カット)
HOP ORGA DIMENSION 面HOPラバー
誘導管 外径φ10mm・内径φ9mmのアルミ管

ACTION ARMY T10S Magnusチューン

ACTION ARMY T10Sの全体

T10SのMagnusチューンとは

今回はACTION ARMY T10S Magnusチューンのご紹介です。
好評を博しているT10シリーズの取り回しが良いショートバージョンのT10Sのチューンを行います。
T10はマルイVSRのパーツが使えるのでVSR同様のPDIパーツを使ったMagnusチューンです。

T10は、VSR-10と互換性のあるボルトアクションライフルです。そのため、VSR-10用の社外パーツを流用しやすいのが利点です。ただし、パーツによっては加工が必要なため、確認しながら進めます。


マガジンリリースボタン前のネジ

T10Sの分解:ストックとレシーバーを外す

ストックからレシーバーを外すにはネジを3ヶ所外すだけ。
まずはマガジンリリースボタンの前にあるネジを外します。

作業の前に、ドライバーのサイズを確認しておきます。また、外したネジは、場所ごとに分けて保管すると安心です。


マガジンハウジング後部とトリガー後部のネジ
次にマガジンハウジング後部とトリガー後部のネジを外すとレシーバーが取り出せます。
分解の方法も粗VSRと同じです。

分解の前に、作業用のマットを敷いておきます。小さなネジやピンは、転がりやすいからです。


T10Sのストックから外したレシーバー
ストックとレシーバーを分解。


レシーバー先端部の下側にあるネジ

T10Sのアウターバレルとシリンダーを分解する

次にレシーバーとアウターバレルを分解します。
レシーバー先端部の下側にネジがるのでこれを外します。

ネジを外したら、レシーバーとアウターバレルを丁寧に分けます。特に、バレルを回すときは、チャンバー側を傷つけないように注意します。


T10Sのレシーバーから外したアウターバレル
アウターバレルを反時計回りに回すと外せます。


取り出したピストンやスプリング
シリンダーヘッドを外すとピストンやスプリングが取り出せます。


シリンダーヘッドは、内部のスプリングに押されています。そのため、外すときは、ゆっくりと力を抜きます。

トリガー中心付近のセットピン
トリガーの中心辺りにあるセットピンを下側に引き抜きます。


T10Sのレシーバーから抜き出したシリンダー
これでシリンダーがレシーバーから抜き出せます。


トリガー前後のネジ
トリガーの前後にあるネジを外しトリガーも取り外します。


シリンダー後部のネジ
シリンダー後部のネジを外しボルトスリーブやハンドルを分解します。

シリンダーを分解するときは、スプリングが飛び出す場合があります。そのため、手で押さえながら外します。


PDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HD

T10Sのシリンダーとトリガーを交換する

シリンダーはPDI VSR-10用 プレシジョンシリンダーセット HDを使用します。


ハンドルとボルトスリーブを組み込んだプレシジョンシリンダー
プレシジョンシリンダーにハンドルやボルトスリーブを組込みます。


PDI VSR-10用 ニュートリガー2と専用ピストンエンド
そしてトリガーはPDI VSR-10用 ニュートリガー2を使用します。
ニュートリガーは耐久性に優れハイレートスプリング使用時には必須です。

ハイレートスプリングを使う場合は、トリガーも強化すると安心です。なぜなら、シアー部分の摩耗が、耐久性に影響するからです。


純正用とニュートリガー用ピストンエンドの違い
ニュートリガーには専用のピストンエンドが付属しています。
違いはシアーが掛かる部分が純正用(上)は斜めになっているのに対しニュートリガー用(下)は垂直になっています。
これによりハイレートスプリング使用時でもナメることがなく耐久性も上がっております。


ネジロックを付けるピストンエンド
ピストンエンドを組込む時は外れない様にネジロックを付けてからピストンにはめ込みます。

ネジロックは、少量で十分です。一方、つけすぎると、次の分解が難しくなります。


グリスアップするシリンダーとスプリングガイド

T10Sのグリスアップとスプリングの組み込み

シリンダー内部をグリスアップを行ってからスプリングガイド+MagnusスプリングVSR用とピストンを組込みます。

グリスは、シリンダー内部の動く部分に、薄く塗ります。一方、塗りすぎると、動作が重くなる場合があります。


ニュートリガーに移植するセーフティレバー
次に既存のセィフティーレバーを取外してニュートリガーに移植します。


シリンダーとトリガーを組み込んだT10Sのレシーバー
レシーバーにシリンダーとトリガーを組込みます。
この状態でコッキング&リリースが出来るかテストを行います。

コッキングとリリースを確認してから、次の作業へ進みます。そうすれば、不具合の原因を切り分けやすくなります。


チャンバーブロックを固定するネジ

T10Sのフロント部:チャンバーを開ける

次にフロント部のチューンです。
チャンバーブロックによってアウターバレルにチャンバーが固定されているのでネジを外してチャンバーブロックを取外す事でチャンバーはフリーになります。


取り外すHOP調整レバー
HOP調整レバーを取外してチャンバーを取り出します。


取り出したチャンバーとHOPアジャスターのネジ
チャンバーもVSR互換となります。
HOPアジャスターのネジを3ヶ所外し右側(上側?)を取外します。


チャンバーを閉じている2か所のネジ
チャンバーを閉じている2ヶ所のネジを外しチャンバーを開けます。


HOPアジャスターに残るクリックボール
この時にHOPアジャスターにクリックボールが残っているので無くさない様にして下さい。


クリックボールは、小さな部品です。そのため、作業台の上で紛失しないよう、トレーに入れておきます。

MAGNUSバレル 6.23mmのインナーバレル

T10Sのインナーバレルの長さと初速

インナーバレルはMAGNUSバレル 6.23mm VSR & L96 カスタム用 200mmを使用します。
このままでは初速オーバーが予想されるのでとりあえず180mmにカット致します。
予測では170mm前後になると思われますが切り過ぎるとアウトなので一旦は長めにカットしておきます。
この後初速を計りながら適正初速になる様に更にインナーバレルをカットしていき調整をします。

日本では、6mmBB弾で0.989J以上になると、準空気銃として扱われます。そのため、初速は必ず計測し、基準を超えないように調整します。


チャンバーパッキン
チャンバーパッキンもVSRと互換があります。


HOP用突起を削るチャンバーパッキン

T10Sの面HOPラバーへの加工

面HOP仕様の為チャンバーパッキンをひっくり返して内側のHOP用突起を削り落とし平らにします。
粗めのリューターか細工はさみで突起部を粗方落としてダイヤモンドヤスリ等の目の細かいヤスリで表面が滑らかになる様に仕上げます。


面HOPは、BB弾の広い面にHOPをかける仕組みです。そのため、チャンバーパッキンの突起は、平らに加工します。

面HOPラバーを取り付けるHOPアーム
次にHOPアームに面HOPラバーが取り付けられる様に加工します。


フライスで幅を削るHOPアーム
アームの突起部の両側を残す様にHOPラバーの幅をフライスで削り落とします。


ORGA DIMENSION 面HOPラバーを接着したHOPアーム
ORGA DIMENSION フラットHOPを使用し両側の残した突起部で挟む様にして接着します。
両側を残す事で挟む事が出来るので面HOPラバー自体が安定します。


T10Sのインナーバレルとチャンバー
インナーバレルとHOPアームをチャンバーに組込みます。


HOPの降り具合を確認するアジャスター
これでHOPがちゃんと降りてきているかアジャスターをスライドさせてチェックします。


BB弾の誘導管に使うアルミ管

T10S用に、アルミ管でBB弾の誘導管を作る

次にインナーバレルが短くなりそのままではマズル部で弾当たりを起こすのでアルミ管を使用してBB弾の誘導管を作ります。
アルミ管は外径φ10mmで内径φ9mmの物を使用します。
このアルミ管はホームセンターや通信販売で購入できます。
この様にインナーバレルに被せて使用しマズルまでもっていくので大体の長さで一旦カットします。


逆ネジになっているT10Sのマズル
T10のマズルは逆ネジなので時計回りに回すと外せます。


外したマズル
マズルを外します。


インナーバレルに被せたアルミ管
適当にカットしたアルミ管をインナーバレルに被せてアウターバレルにセットします。
チャンバーブロックを取り付けて位置を固定します。
アルミ缶の長さを算出する為にマズルを取り外したアウターバレルの先端部と同じ所にアルミ管に基準となる印をつけます。


アルミ管用にマズルを加工する旋盤
アルミ管を差込み且つBB弾が弾当たりを起こさない様にマズルを加工します。


マズル内径のザグリ加工
マズルの内径をφ9.5mmのドリルで貫通させてアルミ管の差し込み部はφ10.1mmのドリルでザグリを8mm(任意)入れました。


マズルに差し込んだアルミ管
これでアルミ管が差し込めます。
アルミ管の長さはマズルの寸法を計り先ほどの目印から算出します。


シールテープを巻いたインナーバレルの先端と根本
インナーバレルの先端と根本にシールテープを巻いてアルミ管とインナーバレルの心出しを行うと共にHOPを掛けてアジャスターが後方にスライドした時にもアルミ管がずれない様にします。


組み上げたT10Sのレシーバーとバレル

T10Sの初速とHOPの最終調整

これらを組み上げて初速を計りインナーバレル長で初速を調整します。
もちろん初速が高い場合はスプリングのカットという方法もございます。

初速は、インナーバレルの長さだけでなく、スプリングでも変わります。たとえば、高い場合は、スプリングのカットも選べます。


HOPを掛けていくと初速が上がるので適HOPを探りながらの調整となります。
最終的にはロングレンジ試射で適HOPを決めて初速を計る必要があります。
ロングレンジで弾道もチェックしてチューンは終了となります。

調整後は、屋外の長い距離で弾道を確認します。また、気温や風でHOPの適正値が変わるため、時期ごとに見直します。

T10SのMagnusチューンに関するよくある質問(Q&A)

Q. T10Sとは何ですか?

ACTION ARMYのT10シリーズに、取り回しの良いショートバージョンとして加わったモデルです。

Q. T10はVSR-10のパーツが使えますか?

マルイVSRのパーツが使えます。ただし、パーツごとに互換性を確認したいです。

Q. Magnusチューンとは何ですか?

PDIパーツに、MagnusスプリングやMAGNUSバレルを組み合わせるチューンです。

Q. シリンダーとトリガーは何を使いますか?

PDI VSR-10用のプレシジョンシリンダーセット HDと、ニュートリガー2を使います。

Q. インナーバレルは何を使いますか?

MAGNUSバレル 6.23mm 200mmです。また、一旦180mmにカットして、初速を計りながら調整します。

Q. アルミ管は、なぜ必要ですか?

インナーバレルが短くなると、マズル部で弾当たりを起こすためです。そのため、BB弾の誘導管を作ります。

Q. T10のマズルは、どう外しますか?

逆ネジのため、時計回りに回すと外せます。

Q. 初速は、どう調整しますか?

インナーバレルの長さで調整します。また、初速が高い場合は、スプリングのカットもあります。

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