ORGA AIRSOFTは、電動ガン / ガスブロ / トレポンなど様々なカテゴリーのエアガンを取り扱うサバゲーショップとしてご愛顧頂いておりますが、開業当初は電動ガンカスタムショップとしてスタートしました。
開業時から続く当店の「Magnusチューン」は、電動ガンの性能を最大限まで引き上げるカスタムとして、今もなお多くのお客様からご好評を頂いております。
販売店の立場に留まらず、カスタムショップとして、パーツメーカーとして、電動ガンに向き合ってきたプロショップならではのカスタム理論をご紹介していきます。
数あるカスタムポイントの中で、もし「プロが電動ガンカスタムで最も重要視する部分はどこか?」と問われれば、その答えは軸受けになります。それは何故でしょうか。
電動ガンカスタムは「性能を上げる」ことだけが目的ではありません。素晴らしい弾道性能やキレのあるレスポンスは非常に魅力的ですが、それらは基本性能がしっかりしていることを前提に成り立つカスタムです。
電動ガンの性能が上がれば上がるほど、そのセッティングはとてもピーキーでシビアなものになります。駆動系の動作や耐久性など、基本的な部分が安定していなければその先のカスタムには入れません。
そこで一番重要になってくるのが軸受けなのです。
軸受けは、モーターの動力をピストンまで伝えるギアを支える重要パーツで、ベベルギア、スパーギア、セクターギアの3つ全てに使われています。
それぞれのギアできっちり水平が出ていないと、パワーロスが生まれたりギアノイズが発生したり、最悪の場合はクラッシュを起こして破損にも繋がります。
そこでまずORGAでは、精度と耐久性の高い軸受けを、メカボックスに慎重に設置することからカスタムをはじめます。
軸受けと一口に言っても、様々なタイプのものが存在します。海外製電動ガンに多いのはボールベアリングタイプ。これはギアとの摩擦抵抗が低くパワーロスが少ないという点では優れています。
しかし、電動ガンで使用するボールベアリングは小さいため耐久性も低く、負荷が大きい箇所での使用には向いていません。修理で持ち込まれた電動ガンでも、ボールベアリングが破損していた例が良くあります。
東京マルイの電動ガンではPOM(ポリオキシメチレン樹脂)製の軸受けが使用されています。
POMは金属との相性が良く、耐摩耗性があって摩擦係数も低い、おまけに高強度であると良いことづくめのように思えます。
しかしこれは、純正のセッティングでのみ言えることではあります。
スプリング強度を上げたりハイサイクル化をしていくと、やはり樹脂なので限界点が低いのがデメリットです。樹脂のため負荷で変形してしまう危険も大きく、カスタムには不向きです。
実際、東京マルイ純正でもハイサイクルカスタムシリーズにおいては、軸受けがPOMからメタルに置き換えられています。
ORGA AIRSOFTでは、精度と耐久性、信頼性の観点から、日本国内製造ブッシュタイプのメタル軸受けを自社製品としてリリースし、カスタムに使用しています。
ギアクラッシュを起こしてしまうと、メカボックスも含めパーツを総入れ替えする事態にもなりかねません。
多少の摩擦抵抗を犠牲にしてでも、軸受けは耐久性が高い方がメリットが大きいのです。犠牲にするとは言いましたが、フルメタル軸受けでも精度がしっかりしていれば、大きな摩擦抵抗にはなりません。
電動ガンの軸受けは、メカボのバージョンやメーカーによっても複数のサイズが存在します。ORGA AIRSOFTではスタンダード電動ガン用にSUSU420F(ステンレス)素材の6mm、7mm、8mm、次世代用にSUM(快削鋼)素材の6mm軸受けをラインナップ。
幅広い電動ガンで導入して頂けます。
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