トランジションしてハンドガンを活用しよう

トランジションしてハンドガンを活用しよう
トランジションしてハンドガンを活用しよう
 

トランジションについて

トランジションとは、タクティカル用語としては2つの動きのことを指す。1つは構えている銃の左右を入れ替えること。つまりスイッチングのことだ。そしてもう1つはメインウェポンからセカンダリウェポンに切り替える動作のこと。
今回は後者のトランジションについて解説をしていきたい。

サバゲーは、弾数制限のあるゲームでなければ基本的にはBB弾を何百発とフィールド内に持ち込むのが一般的だ。
なので弾切れによるトランジションの必要性がほとんど起こらないため、あまりその動作が重要視されていないのが一般的。
しかし、もしハンドガンをセカンダリとして持っているのであれば、折角ならば有効に活用してみたいと思うのが普通だろう。また機会が少ないからこそ、いざという時にしっかりとトランジションできる様イメージトレーニングや練習をしておきたいところだ。
そこで、トランジションを使うべきタイミングや、その方法について解説したい。

トランジションが必要なシチュエーションとは?

トランジションは通常、ライフルなど長物からハンドガンなど取り回しの良いセカンダリへの持ち替えが一般的である。
状況としては、以下のような場合にトランジションを行うと効果的だ。

●CQBエリアでの角など極至近距離での瞬発的な射撃が想定される場合
●CQBエリアや建物内において、ライフルの取り回しも厳しいくらい狭い場合
●狭いバリケード裏や建物などを素早くクリアリングして周る場合

CQBエリアで細い通路を進んだり多くの曲がり角を次々と攻略していく時、ライフルの取り回しに苦労する場合もある。それくらい狭い環境下であれば、ハンドガンにトランジションしてクイックに対応できる体勢を整えてしまうことが好ましい。ハンドガンの射撃姿勢がしっかりとできていれば、至近距離においては敵を発見した時に反射的であってもBB弾を当てやすい。

また、バリケードが密集していているような箇所や入口の狭い建物内をクリアリングする時なども、無理にライフルを振り回すよりもハンドガンでサクサクとクリアリングする方がクイックに行える。
特に、建物に設置された窓は内側から外に向けて撃つ時のものと考えがちだが、逆に外側から建物内を掃射・クリアリングするのにも使える。建物内にいるプレイヤーは基本的に出入口を警戒してしまうので、裏をかく作戦として有効だ。そういった所から建物内を素早くクリアリングするにはハンドガンは非常に有効なアイテムとなる。

その他のトランジション例としては以下のような状況も考えられる。
●マガジンチェンジをするよりハンドガンを構えた方が素早く射撃体勢に入れる場合
●予備マガジンを全て撃ち切ったり故障や電池切れのトラブルでメインウェポンが使えなくなった場合
●相手に気づかれずに至近距離で背後を取った場合(相手への気遣い)

トランジションの方法

トランジションは自身の装備や置かれた状況によって対応の仕方が変わってくる。

●ワンポイントスリングの場合
スリングを使用している場合は、スリンングが適正に調整されていることを前提にライフルから完全に手を放して両手でハンドガンの操作に集中する。
ワンポイントスリングの場合は、ライフルから手を離すときは適当に手を離さず、ハンドガンを抜く手とは逆の手でライフルのハンドガードを持ちライフルが安定する位置まで落としてから手を離す。利き手はハンドガンを抜き、逆の手はライフルを適正な位置まで保持することをそれぞれ同時に行うようにし、ハンドガンへのトランジションに掛かる時間を最短にしつつライフルを安定させよう。

●ツーポイントスリングの場合
ツーポイントスリングの場合は、時間的な余裕がなければワンポイントと同じか、もしくは腰の脇あたりに少し回してから下げるようにするが、多少の余裕があるならば長さを調整してライフルを背中へ回してしまうのが最も安定する。多少時間が掛かるものの、背中に背負う形にしてしまえばそのままライフルを身体の前で保持するよりも安定する利点がある。最近のツーポイントスリングは長さ調整が簡単にできるよう工夫されているものがあるので、トランジションしやすい操作性の良いスリングを選ぼう。長さ調節が可能なスリングであれば、トランジション時に短く調整してライフルを身体前面に固定してしまう方法もある。

●スリングを使用していない場合
スリングがない場合は、片手でハンドガンを構え逆の手でライフルを保持するトランジションになる。手をライフルのグリップから離し逆の手だけでハンドガードを持ってライフルを保持し、空いている利き手側だけでハンドガンを抜きそのまま構える形になる。片手だけでハンドガンをコントロールすることになるので、熟練度が高くなければ難しいトランジションであるので、なるべくスリングを使用するようにしたい。
ただし、ライフルの弾切れや、明らかにフィールド上に残った最後の敵と相対する場合などは、その場にライフルを置いていってしまうのも手だ。

トランジションを行うことは、状況に合わせた最善のウェポン選択を行うことができるようになり、個人戦術の幅が広がるのがメリットだ。折角セカンダリウェポンを用意しているなら、トランジションを積極的に行ってハンドガンを活用してみるとより深いサバゲーの楽しみ方が増えるだろう。

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