照準と着弾のズレ:メカニカルオフセットを考慮したサイティング

照準と着弾のズレ:メカニカルオフセットを考慮したサイティング
照準と着弾のズレ:メカニカルオフセットを考慮したサイティング
 

照準と着弾のズレ
メカニカルオフセットを考慮したサイティング

メカニカルオフセットという言葉を聞いたことがあるだろうか。海外の実弾射撃、軍や警察などの本職やシューティングスポーツの世界ではよく使われる言葉で、照準と着弾点のズレのことを指す言葉だ。この場合のズレとは、単にゼロインが出来ていないということではなく、ゼロインがしっかりと調整できていても銃と照準の位置関係の問題でどうしても発生してしまう狙点と弾道の上下の差異の事を言う。

これは何も実銃に限った話ではなく、当然ながらエアガンでも同じことが起こる。このあたりの事象がよくわからない…といった初心者の方も、実際にこのメカニカルオフセットとはどのような仕組みで発生するのか分かるようになると、相手からヒットを取れるサイティングができるようになるので是非理解してみよう。

メカニカルオフセット

メカニカルオフセットが起きる仕組み

アイアンサイトやドットサイト、スコープを通した視点というものは銃口よりも高い位置にあるため、視線が水平である場合は銃口から発射されたBB弾の弾道はその視線よりも低い位置を並行に飛んでいくことになる。そのため、光学機器を通した視線を意図的に下げて弾道と交差する点を作るのがゼロイン(アイアンサイトや光学機器の照準点と着弾点を合わせること。詳しくはコチラ)と考えるのがわかりやすいだろう。

視線も弾道も直線であるため、交差する点は1箇所だけである。そのため、何m先で照準を合わせるのかということをあらかじめ決めてゼロイン行う必要がある。30m先のターゲットでゼロインした場合、30mより手前のターゲットでは着弾点が照準点よりも低い位置になり、30mより先では着弾点が照準点より高い位置になる。このズレこそがメカニカルオフセットというわけだ。

ゼロインとメカニカルオフセット

ドットサイト

 

エアガンの性能やプレイスタイル・フィールド特性に合わせたゼロインと
メカニカルオフセットを考慮したサイティングを心がけよう

基本的にゼロインをする距離というのは自分が最も得意とする交戦距離で合わせるのが好ましい。しかし、オールマイティーに動き様々な距離での交戦が考えられる場合や、まだサバゲー経験も浅くプレイスタイルを定めていない場合は、使用するエアガンの最大飛距離でゼロインするとサイティングしやすいだろう。最大飛距離とは水平弾道を保てるギリギリの距離のことであり、弾が地面に落ちる距離ではないという点に注意。

最大飛距離でゼロインができれば、あとは交戦距離にあわせて照準点を狙いたい位置から少し上げることで狙点の調整をすることができる。銃口から光学機器の高さの関係によってメカニカルオフセットの量は変わってくるため一概にこのくらいとは言えないが、光学マウントが高ければ高い程メカニカルオフセットは強くなり、低ければ引くほどオフセットは弱くなる。

自分のエアガンと光学機器によって起こるメカニカルオフセットの量を、あらかじめシューティングレンジなどで知っておくことは重要だ。全身が見えている相手を狙う場合は多少の下方へのズレは問題とならないが、正面で撃ち合っている時など相手の顔程度しか見えないなど狙える部分が少ない場合、照準点から弾道のズレは大きな問題となってくる。

メカニカルオフセットと弾道

メカニカルオフセットを考慮した近距離の撃ち合いが苦手な場合は、あらかじめ10~20m程度の距離でゼロインしておくのも手だろう。その場合は逆に、遠距離で射撃する場合に照準点を狙いたい位置より下げなければならないことを覚えておこう。

また、交戦距離はフィールドによっても大きく変わる。比較的遠くで撃ち合うことが多いアウトドアフィールドと、至近距離で撃ち合うことが多いインドアフィールドではゼロインを合わせるべき距離は20~30mほど変わる。フィールドの特製によって照準器の調整はマストであることを覚えておこう。

何mの距離を狙う時に照準点からどれくらい弾道がズレるのかを知り、そのメカニカルオフセットを考慮した射撃ができるようになれば、より正確なポイントを狙うことが可能になるだろう。

 

アイアンサイト商品一覧はこちら

ドットサイト商品一覧はこちら

スコープ商品一覧はこちら

ドットサイト