知らぬと知るでは大きな差?サバゲーにおける マガジンチェンジ
サバゲーで撃ち合いの最中に、エアガンが弾切れしたらどうしますか? マガジンチェンジ しますよね?そりゃそうだろって話なんですが、肝心なのはその方法です。
エアガンのマガジンリリースボタン(レバー)を押して交換するだけやろがい。他に何かあるんか?
あるんです!っていうお話を今回はします。
過去にも同じカテゴリの記事を掲載しましたが、読み返してみると我ながらザックリな内容だなぁw と思うところもあり、改めてマガジンチェンジ(リロード)について「完全版」として解説したいと思います!
出典:DVIDS(Defense Visual Information Distribution Service)
タクトレと言える様な濃い内容ではありませんが、サバゲーマーとしてゲーム中の所作をアップデートしたい!という方に是非読んで頂ければと思います。(日々技術を磨いてらっしゃるベテランプレイヤー御仁は軽く読み飛ばしてください…!)
サバイバルゲームは、思い思いのプレースタイルで楽しめれば良いので必須のテクニックとは言いませんが、頭の片隅に入れておくと有利になるシチュエーションがあるかもしれません。こういった小さな積み重ねがサバゲーの楽しさにも繋がろうかと思いますので、ゲーム中にこの記事を思い出したら試してみて貰えると嬉しいです。
目次
マガジンチェンジは1つじゃない?!タイミングやテクニックによって異なる名称
・エマージェンシーリロード
・スピードリロード
・タクティカルリロード
・リテンションリロード
サバゲーにおけるマガジンチェンジの心得
マガジンチェンジ は1つじゃない?!
タイミングやテクニックによって異なる名称
「マガジンチェンジ」「マグチェンジ」「リロード」色々な呼び方ありますよね~ってそういう話ではありません。マガジンを交換するにしてもタイミングや目的、手法によって固有の呼び方があります。
サバゲーだけで考えると、マガジンを交換するタイミングなんてBB弾が切れた時だけじゃない?って思いがちですが、FPSやTPSなどのゲームをする人ならそちらも想像してみてください。会敵していない時でも残弾が僅かだった場合、次に備えてリロードボタンを押しませんか?そういうことです!
TVゲーム/PCゲームではマガジンや弾が無限にある場合が多く、リロードし放題で参考にならないと思うかもしれません。しかし弾数に限りがあるサバゲーでこそ、マガジンチェンジのタイミングはより大切になってくる要素となります。適切なタイミングでリロードすることで優位に立てる可能性も広がります。
それでは、リロードの種類とそれに付けられた名称、その目的について解説していきましょう。
※本ページで解説する呼称、手法等は慣用的に使われている一例であり、専門家や団体、組織により情報が異なる場合があります。
エマージェンシーリロード / Emergency Reload
射撃中にマガジンのBB弾を全て撃ち切ってしまい、急いで新しいマガジンに交換することをエマージェンシーリロードと呼びます。交戦中なので正に緊急事態!
エマージェンシーリロードは、最短時間でエアガンを撃てる状態に復帰させることが目的となります。実銃における実際の戦闘では、空のマガジンを銃から落下させると同時に逆の手では新しいマガジンを準備し、銃にすぐさま挿入します。戦場では弾薬の入っていないマガジンは只の荷物でしかないので、そのまま捨て置くことが前提になります。
出典:DVIDS(Defense Visual Information Distribution Service)
しかしサバゲー(エアソフトガン)の場合はマガジンも大切な道具なので、落下させても構わないという方はほとんど居ないでしょう。勿論お薦めもしません。サバゲーの場合はその場にしゃがむなどして空マガジンを地面に置き、すぐに新しいマガジンを差して応戦。タイミングを見計らって空マガジンを回収するのがオススメです。
ただし、回収し忘れには要注意!
スピードリロード / Speed Reload
エマージェンシーリロードは残弾ゼロの状態で行うリロードのことを指しますが、セット中のマガジンを落下させる最短のマガジンチェンジ手法自体はスピードリロードやコンバットリロード、場合によってはクイックリロードとも呼ばれます。
エマージェンシーリロードが状況を指す表現に近いのに対し、スピードリロードは手法を指す表現と捉えると分かりやすいでしょう。
タクティカルリロード
エアガンにセット中のマガジンに残弾が残っている場合でも、次に迎えるシチュエーションを予測して新しいマガジンに交換しておくことをタクティカルリロード(Tactical Reload)と呼びます。
これから敵陣に踏み込もうとする時。全員揃って前線を押し上げる時。マガジン残弾数に不安がある時などなど。余裕があるタイミングで計画的、戦術的に行うマガジンチェンジがタクティカルリロードであり、最も好ましいリロード方法でもあります。備えあれば憂いなし!
タクティカルリロードは緊急性が少なく、マガジン内にまだ残弾がある前提ですので、古いマガジンを回収しつつ新しいマガジンを差す動作を同時に行います。エアガンを持っている手とは逆の手で先にポーチ等から新しいマガジンを抜いておき、その手でエアガンにセットされているマガジンを回収。そのまま手をスライド、または捻って新しいマガジンをエアガンにセットします。
片手で同時に2本のマガジンを扱うので慣れが必要ですが、いくつかある手法の1例をご紹介しましょう。
- ①新しいマガジンをポーチから抜き、親指と人差し指で挟んで持つ。
- ②エアガンにセット中のマガジンを残り3本の指と人差し指の間に挟んで掴み、マガジンリリースボタン(レバー)を押して抜く。この時、新しいマガジンと古いマガジンはL字になるようにする。
- ③手首を捻って新しいマガジンをエアガンにセットする。
- ④抜いたマガジンを空いているマガジンポーチやダンプポーチ、ポケット等にしまう。
交換する新旧それぞれのマガジンの掴み方は上記以外にもパターンがあります。下記の画像を参考に、自分のやりやすい方法を見つけて練習しておくと、ゲーム中でもスムーズにリロードできるようになります。また、AR-15以外のライフルやハンドガンではマガジンの掴み方やマガジンリリースの操作も異なるため、それぞれのエアガンに合わせた方法を体得しておくと良いでしょう。
タクティカルリロードは余裕のあるタイミングで行うとはいえ、エアガンが撃てない時間も、ポーチとエアガンを行き来する手の動きも、最小限に留めるのが理想です。
左:Lメソッド 右:Hメソッド
出典:SIG SAUER Academy [Youtube]
リテンションリロード / Retention Reload
最初にエアガンにセットされたマガジンを抜いてダンプポーチ等に入れ、その後新しいマガジンをポーチ等から取り出しエアガンにセットする手法をリテンションリロードと呼びます。サバゲーでマガジンチェンジをする時、多くのプレイヤーさんが自然にこれを行っていると思います。
リロード手法としては最も時間が掛かるし、残弾ゼロの状況ではお薦めしません。しかし、マガジンを1本ずつ取り扱うため手元が狂いにくく、誤ってマガジンを落とす可能性も少ない安定したマガジンチェンジです。所作のカッコ良さや勝ち負けにこだわらなければ、エアガンやマガジンにとって最も良い選択肢ではあります。
また、片手で2本のマガジンを扱うタクティカルリロードではマガジンの脱着が難しい機種もあるため、この手法を取らざるを得ない場合もあります。
サバゲーにおける マガジンチェンジ の心得
サバゲー中は、意識的にマガジンチェンジをしていない限り、ほとんどのプレイヤーさんが残弾ゼロでリテンションリロードを用いていると思います。状況の良し悪しだけを見れば、一番悪い選択をしてしまっているのです。
まずは撃ち合いのさなか残弾ゼロになることを避けるため、マガジンを1本1本撃ち切っていくというイメージを捨て、タクティカルリロードで携行本数全てを計画的に使い回すことを心掛けましょう。
出典:DVIDS(Defense Visual Information Distribution Service)
仕方なく残弾ゼロになってしまっても、前述したしゃがみ&地面置きのなんちゃってエマージェンシーリロードを活用し、できるだけリロード時間を短縮させます。
また、リロード中は反撃できないうえ敵から注意が反れる危険な状態。周囲に状況を伝えて仲間にカバーしてもらうなど、チームスポーツである利点を最大限活用しましょう。
もし仲間とはぐれていたり単独行動だった場合は、エマージェンシーリロードも諦めセカンダリーウェポン(ハンドガンなど)に持ち替えてしまうのも手です。当たり前のことではありますが、BB弾が撃てない状況からいかに早く脱するかがサバゲーで生き残るカギとなります。
出典:DVIDS(Defense Visual Information Distribution Service)
サバゲーの撃ち合いでヒートアップしていると突然の弾切れに焦ってしまうこともありますが、様々なリロード方法があることを事前に知っておくだけで、その状況を回避したり、冷静に対処しやすくなります。日頃からタクティカルリロードの練習をしておくのもグッド!👍
サバゲーフィールドという非日常的な空間でワイワイ遊ぶだけでも楽しいものですが、様々なテクニックを身に付けることで、得られる満足感もより大きいものとなります。これらの知識を元に、より良いサバゲーライフを送りましょう!