ハンドグレネードの種類・有効的な使い方

ハンドグレネードの種類・有効的な使い方
ハンドグレネードの種類・有効的な使い方
 

ハンドグレネードの種類・有効的な使い方

ハンドグレネードとは日本語で言えば手榴弾のことで、サバゲーでも手で投擲した先で炸裂しBB弾をまき散らすタイプのアイテムが存在する。建物の入り口や窓、壁の裏側に向かって投げることで障害物の向こう側にいる相手を倒すことができる。

サバゲーではライフル、ピストルに次ぐ第3の武器としてグレネードを使用する人も多いだろう。特にインドアフィールドやCQBフィールドの様に、入り組んだレイアウトで至近距離の接敵が多い場所では有効な攻撃手段となる。

「これから買おうと思っているがどんな仕組みかわからない。」「持ってはいるがまだ使い所がよくわからない。」といったサバゲーマーに向け、ハンドグレネードのタイプや使い方について解説する。

 

サバゲー用のハンドグレネードの種類

サバゲー向けに販売されているBBグレネードの主なものは、炸裂させる方式が2タイプ、BB弾を飛散させる方法が2タイプある。タイプごとにどう違うのか見ていこう。

 

炸裂方式

1.インパクト式
ハンドグレネードを投げた際、地面や壁に当たった時の衝撃に反応してBB弾が飛散する。安全ピンを抜いたりホルダーから外しても、ある程度の衝撃が伝わるまでは作動しないため好きなタイミングで投擲しやすいメリットがある。半面、投げ方が中途半端だとうまく衝撃が伝わらず不発に終わることもあるので、硬い壁に当たるように投げたり、スナップを効かせて回転を与えながら投げるなど工夫が必要。

2.時限式
安全装置を外した後、時間経過によってBB弾が自動的に飛散する。おおよそ数秒後には炸裂するため素早い投擲が必要となる。インパクト式と違ってどんな投げ方でも作動するので、メンテナンスさえしっかりできていれば不発となる可能性は低い。安全ピンを抜くタイミングが悪かったり投げるのに手間取ると自爆してしまうデメリットはあるが、オプションのレバーを付けることによって手元を離れるまで時限装置が解除されないようにもできる。逆に早く相手の目の前に投げすぎると、炸裂するまでの間に逃げられてしまうこともある。
時限装置がガスの圧力によってじわじわと動く構造のため、現在では後述するガス式のみの炸裂方式となる。

 

BB弾の飛散方法

1.ガス式
ガスブローバックライフル・ピストルに使用するものと同様のガスを使用し、ガス圧によってBB弾を飛散させる。ハンドグレネードの設計により、ガスが噴出する際にハンドグレネード本体に回転が与えられるようになっているため360度ランダムにBB弾が飛散するためヒットを取りやすい。デメリットとしては構造的にパッキン類が多いため、オイルメンテナンスが欠かせなかったりセッティングに慣れが必要であるなど、ある程度経験者向けな武器となっている。
 
2.スプリング式
スプリングテンションの掛かった羽を内蔵し、その羽が広がる力によってBB弾を飛散させる。ガス補充が要らずほぼメンテナンスフリー。再セッティングも素早く行えるので運用がしやすい。また、構造が単純なため値段もガス式に比べ安い。
デメリットとしては、炸裂した時の本体の角度によってはBB弾が飛びにくい方向があるので100発100中ではないこと。(ただし、ガス式も確実に相手にBB弾を当てられるとは限らない。)
 
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現在、日本で入手しやすいハンドグレネードはインパクトガス式、時限ガス式、インパクトスプリング式の3タイプが主流だ。運用面や使い勝手を考えて自分に合ったものを購入しよう。
ガス式はAIRSOFT INNOVATIONSのサイクロン(トルネードは現在生産中止)、スプリング式はGBR スプリングパワーBBグレネードなどが主流だ。

 

ハンドグレネードを使うタイミングは?

手で投擲するハンドグレネードは、そもそも使用できる距離にも限界がある。本体そのものがプレイヤーに当たると危険なため、基本的にフィールドの利用規約によって下投げで優しく投げることがルールとされていることがほとんど。そのため実質的な有効射程範囲は数mが限界だ。ハンドグレネードを投げ入れるのは1枚先のバリケード裏や建物の壁の裏、障害物の角などが基本となる。

アタックを仕掛ける場合
攻撃の初手の手段としてハンドグレネードを使用するのがオススメだ。バリケードや建物、CQBエリアなど、障害物の向こう側に相手がいるのかいないのか分からない場所に突入する場合、あらかじめハンドグレネードを投擲すれば安全を確保しやすく、炸裂直後にエアガンを構えたまま突入すれば敵がいて生き残っていてもグレネードに気を取られている間に倒せる可能性が上がる。もし、敵と障害物越しにお互いの存在が分かっている状況なら、尚のこと強引に押し通るのにも有効な手法だ。

比較的至近距離にも関わらず膠着して前に進めない時は、積極的にハンドグレネードを使ってみよう。

 
敵に攻め込まれている場合
障害物裏や建物内に籠っている時に、敵がすぐ近くまで迫っていて脱出や後退が困難な場合に、脱出や退路を切り開くためにハンドグレネードを使うのも有効だ。前後を敵に囲まれている場合など、アタックを仕掛ける時と同様にどちらか一方に対しグレネードを投擲し、攻勢を掛けてしまう。うまくいけば片方の敵陣営を崩してその場から動きやすくなる。

 
たとえ不発に終わっても敵の目は奪えている
前述の通り、ハンドグレネードは投げれたとしても不発に終わったりヒットしないこともある。しかし、障害物裏まで何かが転がってきた時点で敵の注意を引き付けられていることには変わりないので、そのまま突入してしまうと先手をとってヒットを取れることが多い。ハンドグレネードを使った直後は、うまく作動しようとしまいと突っ込んでいってしまうのが得策と言えるだろう。

 

ハンドグレネードの取り扱いの注意

ハンドグレネードは構造上、準備段階で内部にガスとBB弾を補充しておくものが多い。そのためセーフティーでも取り扱いは注意が必要だ。安全ピン以外にも、本体キャップの開閉によって安全をマージンしておく方式のハンドグレネードはフィールドインするまでキャップを外しておくなど配慮しよう。また、キャップによるセーフティーができないモデルの場合はホルダーにしっかりとセットしておくか、最悪作動した場合に備えてポーチ類やバッグの中に入れておくなど危険性を考えた管理を心がけよう。

また、前述の通りゲーム中に使用する場合も、そこそこの重さ硬さがあるものを投げることになるので、直接本体が人にぶつからない様、またぶつかった場合でも怪我をさせないよう下投げで優しく投げるようにしよう。壁にぶつけたり回転させて地面に当たるようすればインパクト式でも作動させやすい。
上投げは勢いがつきやすく危険なのでほとんどのフィールドで禁止されている。絶対にしないようにしよう。

ハンドグレネードは、エアガンだけでは中々打破できない状況を変えるための奥の手と言えるだろう。奥の手とはいえ、常套手段としていつでも使えるよう練習しておくとグッとサバゲーの戦術の幅が広がる優秀な攻撃手段となる。
サバゲーの攻撃パターンを増やしたいと考えているプレイヤーには是非取り入れて欲しいアイテムだ。