カテゴリ不明の実銃?フランクリン・アーモリーのTitle 1

カテゴリ不明の実銃?フランクリン・アーモリーのTitle 1
カテゴリ不明の実銃?フランクリン・アーモリーのTitle 1
 

銃規制の厳しいカリフォルニア州のために作られた銃がカテゴリ不明?
フランクリン・アーモリーのTitle 1

民間での銃保有数がダントツで世界一のアメリカ。相次ぐ乱射事件や銃による死亡者数の多さを受けて銃規制を進めるべきだという声が大きく、規制推進派と規制反対派の間で長く議論が続いているのは皆さんもご存知だろう。

そして銃規制が強まる中、業界の衰退を危惧した銃器メーカーは法律をかいくぐり合法的にユーザーに銃を届けるため、規制の対象とならない銃・パーツのアイデアを生み出している。その結果誕生したアームブレースのようなパーツは代表的な例と言える。

そんな中、フランクリンアーモリー(FLANKLIN ARMORY)がどのカテゴリにも当たらない銃を発表し話題となっている。フランクリンアーモリーのTITLE 1は一見するとAR-15のようだが、ライフルにもピストルにもショットガンにも当たらない銃として規制の対象外となることを狙ったモデルだ。

TITLE1

TITLE 1は、特に銃規制の厳しいカリフォルニア州での販売を狙っていて、マガジンは装弾数制限をクリアする10ラウンドのものが標準。ストックがなくバッファーチューブのみなのでライフルには当たらない。バレルはスムースボアであり5.56×45mmNATO弾を使用するためショットガンにも当たらない。そしてバレル長は16インチ以上、銃本体全長も26インチ以上のためピストルにも当たらない。カリフォルニア州のどのカテゴリの銃規制をもクリアしているため、銃の所持許可さえあれば誰でも簡単に購入できる銃だとフランクリンアーモリーは述べている。

カリフォルニア州では、この規制をクリアするために考案されたTITLE 1について、法律の整備が不充分であったことを認めており、扱いをどうすべきかフランクリンアーモリーと協議中のため現在TITLE 1は予約受付中となっている。予約に関してはカリフォルニア州でも許可しており、おそらく何かしらの制限や条件を付けての販売となるのではとみられるが、アメリカの銃器業界はどのような決断が出るか注目を集めている。

なお、フランクリンアーモリーはその後もTITLE 1をベースとしたショートバレルモデル、CA11、CA12などを相次いで発表しており、こちらはピストルカテゴリの銃として販売開始している。

FRANKLIN CA11 CA12

フランクリンアーモリーとしては、カリフォルニア州などの銃規制に厳しい環境下にある愛好家に対しTITLE 1を作成したと発表しており、今後も狩猟や競技、セルフディフェンスのために銃を所持する人々に新しい選択肢を提供すると豪語している。真っ向から銃規制に対抗する強気の姿勢を崩す気はさらさらないようだ。

 
ORGAの最新入荷商品はこちら!