MAGNUSバレル 6.23mmについて

MAGNUSバレル 6.23mmについて
MAGNUSバレル 6.23mmについて
 

ORGA AIRSOFTが開発・販売する業界最高内径を誇るインナーバレルとして好評頂いているMAGNUSバレル(マグナスバレル)だが、改めてそのルーズバレルにすることの効果や製品としてのこだわりについてご紹介したい。
なぜ、インナーバレルの内径をボアアップすることに意味があるのか、そしてなぜMAGNUSバレルが多くのユーザーに今でも利用されているのか?細かく解説していきたい。
 

一斉を風靡したMAGNUSバレル 6.23mm

その名の通り、MAGNUSバレルは内径を6.23mmと大幅に大きく設計し、サバゲー業界でも他に類を見ない高径のルーズバレルだ。後述となるが、従来型電動ガン、次世代電動ガンをはじめ、ボルトアクション、トレポン(トレーニングウェポン)に至るまで、全国・全世界に利用ユーザーが多く存在する。
 
内径がルーズなだけではなく、HOPパッキンの装着部分に「独自の加工」が施してあり、ユーザー自身の手で簡単に面HOPの製作が可能な他、パッキンとしての働きを充分に引き出すことが可能となっている。これは、ORGAが「こういうバレルがあればいいのに」という製品欲を商品化した物となり多くのエアガンユーザーが共鳴した製品となる。
 

なぜ内径が広い方が良いのか?

インナーバレルは、タイトが良いのかルーズが良いのかという論争は、エアガンカスタマイズが当たり前になった頃から絶えず行われてきたものだが、ORGAでは、実際の射撃テスト及び利用ユーザー数から得た結果から、タイトバレルはパワー重視、ルーズバレルは命中精度重視という結論に至っている。
 
これは別にタイトバレルの性能が低いということではなく、ルーズバレルによる効果が他のタイトバレルやノーマルバレルに比べ集弾性の向上に大きく貢献しているという事である。
 

なぜ集弾性が向上する?

実際にMAGNUSバレルの6.23mmの内径がどのように集弾性向上に繋がっているのだろうか?
多くのエアガンメーカーでは製品に使用するインナーバレルは、概ね6.04mm~6.08mm内径のバレルを使用していることが多い。でもMAGNUSの様に内径が広いインナーバレルと比較すると30m(有効射程)を超えた辺りからBB弾がバラけてしまう事が多い。
これは、インナーバレルがタイトである事から、一定レベル以上の強さを持つスプリングを利用できず且つ、BB弾が発射される時、BB弾とバレル内部の管壁が接触しやすく摩擦が多く生じてしまうためだ。
 
MAGNUSバレルを利用する場合、内径が太くなっているので自ずとスプリングのカスタム(交換)も必要になるが、広い内径のバレルを用い高いコンプレッションで発射されるBB弾は、純正と比較しても弾道が良く、集弾性に優れている。管壁との接触が少ない事も起因している。
 
結論として、球体(BB弾)が筒状(インナーバレル)の物から発射される際、発射に伴うエネルギーが大きい方が、弾も前に進もうとする力の持続時間が長い。
例を上げると以下の様になる。

2タイプのセッティングをした同じ電動ガンを用意し、AはM90スプリング+363mmタイトバレル
BはM120スプリング+MAGNUS180mmバレル
弾の重さは0.25gにて初速設定は85m/s

これらの集弾性を比較した場合、どちらが集弾性に優れているセッティングなのであろうか?
答えは、Bとなります。
 
同じ弾、同じ初速設定の場合、コンプレッションが高い方が、弾がブレ始めるタイミングを遅延させる事が可能になり、結果 高集弾性に繋がる。
もちろん、タイトバレルを利用した場合でも同じ効果を得る事ができるが、タイトバレルの場合、バレルカット(バレルを切る)しても下げられる初速に限界がある。
だから内径の広いMAGNUSバレルが誕生しました。
 
当たる銃と、そうではない銃
ここにサバゲーでのアドバンテージが生まれます。
 


 

HOPも精密射撃には重要な要素

6.23mmというルーズバレルの効果も去ることながら、精密射撃においてもう一つの大きな要素はやはり安定したHOP UP回転をBB弾に与えることである。その点においてもMAGNUSバレルを使用することは効果が大きい。
純正パッキンでは、BB弾に接触する面に突起を作り「点」でBB弾へ回転を与える設計が主流だが、ORGAではBB弾との接触は「面」で長めにすることが最も安定するという結論に至っている。
面でBB弾を捉え、全弾等しい力でしっかりと回転力を与えることで安定したHOP UP効果を得ることができるのだ。
 
「面」によるHOP製作は数々のサバゲーショップでも行われてきたカスタマイズで、純正ホップパッキンを裏返して突起を削るなど一般ユーザーでは中々難しい加工が必要となる。カスタマイズを自ら行ってきたユーザーであれば、この作業で失敗してパッキンをいくつも交換した方もいるのではないだろうか。
MAGNUSバレルでは、この「面」によるHOP製作が誰でも簡単にできてしまう。MAGNUSバレルの給弾口にはホップパッキンを固定するスリットが真横にも切ってあり、純正のホップパッキンを90度回転させて装着することにより突起の無い面を利用することができる。スリットの反対側にはパッキンの突起部分が納まる凹みも作ってあるのでチャンバーにもキレイにはめ込むことができる。
MAGNUSバレルを用意するだけで、無加工で「面」のフラットホップが作れるのがもう一つの強みである。
 

 

給弾口の気密性も考えた設計

最後にもう一つ訴えたいのが、ホップパッキンの気密性である。パッキンの銃口側をシーリングして気密性を上げる工夫を施すユーザーもいるかと思うが、実は給弾口の歪みが影響して気密性の低下につながることも懸念しておきたい。
ホップパッキンは円筒状をしているため、どこかを押せば当然他の部分も形が崩れる。つまり、ホップラバーによってパッキンが押されたとき、パッキン全体にも力が加わりどこかが引っ張られている状態なのだ。この時、銃口側はインナーバレルに被さっているため影響を受けづらいが、給弾口側はホップラバーが押している部分からも近く、インナーバレルとの接触面も少ないため引っ張りに対して影響を受けやすいのだ。結果、ホップパッキンでも造りが薄く開口部でもある給弾口部分が歪んで気密性が低くなる。
MAGNUSバレルではこの点にも注目し、給弾口のパッキンの歪みを解消するため、パッキンが被さる銃口側を切削し、給弾口側へ歪みの影響が出ないように加工している。無駄なエアロスを防ぐことで、より安定したBB弾へのパワー供給を可能としている。
 

 
このように、MAGNUSバレルはただルーズ径にしたというだけでなく、精密射撃をするめに可能な限りの工夫を施した究極のインナーバレルである。インナーバレルを交換するだけでHOP周りの改良まで可能となり、またエアガンカスタマイズとしては誰でも入門的にトライできる領域で最大限の効果を得ることができる。1本で多くの効果を得られるカスタムインナーバレルは、このMAGNUSバレル以外ないと自負している。
 
 
MAGNUSバレル 6.23mm はこちら
MAGNUSバレル 6.23mm WEガスガン用はこちら
MAGNUSバレル 6.23mm VFC MP7用はこちら
ORGA DIMENSION 面HOPラバーはこちら