VFC XCR-L MICRO 電動ガン本体 リチューン
今回はVFC XCR-L MICRO GRAY 電動ガンのリチューン作業をご紹介させて頂きます。
実銃としてのXCRはアメリカのRobinson Armament Companyが開発した自動小銃です。
US SOCOMのトライアウト用に開発されましたがFN社のSCARに負け、現在は民間市場で流通しております。
各シリーズがある中「micro」はバレルが7.5インチサイズです。
エアーガンとしてのXCRはアッパーとハンドガードが一体化した特徴のあるフォルム、またコンパクトで取り回しが容易、M4系マガジンが使える事から人気のある機種です。
昨年GRAYカラーの発売により一層人気に拍車が掛かりました!
VFC XCR-L MICRO 分解作業
今回はオーナー様にて数点ORGAのパーツを組込み済との事。
最終の調整とギア、ピストン交換のご依頼を頂きました。
それでは早速作業に入ります。
フレームロックピンを外しアッパーとロアを分解します。
配線がメカボの上側でコネクターでジョイントされていますので外します。
XCRはメカボックスが上下に分割しています。
シリンダー部分の上側をまず外します。
ノズル下部のストッパーを上方向に上げて外します。
硬い場合はマイナスドライバーなどを使うと楽に外せます。
そしてシリンダー部全体を前方向にスライドさせると外せます。
次に下側のギアボックスを外します。
ギアボックスを固定してる左右4個のネジを外し、セレクターレバーも取り外します。
グリップエンドを外し、モーター・やグリップを外します。
上から見るとギアボックス後部にネジが2本あるので外します。
これでギアボックスが取り出せます。
カットオフレバーのスプリングと固定ネジを外します。
これでカットオフレバーが外せます。
セレクタープレートはポロっと取れますが無くさない様にして下さい。
次に下側の2本のネジを外します。
これでモーターガイド部が外れます。
次に上部の2本のネジを外します。
これでトリガー部が外せます。
そしてギアボックスが開けられます。
この中はギアと逆転防止ラッチのみでシンプルです。
ギアを取り外し洗浄します。
オーナー様からのご要望でJ-ARMAMENT 13:1 SuperHighSpeed 強化ギアセットに交換します。
シム調整はいつもの要領で行います。
シリンダー部が別なのでやりやすいです!
この様にネジを締めてシムの具合をみます。
ネジを締めないでシムを決めるとクリアランスが変わるのでギアが回らなくなります。
シム調整のコツもYouTubeにて動画をUPしておりますのでこちらよりご覧ください。
シム調整が終わったらギアのグリスアップです。
高性能グリスのBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用します。
少量をギアの歯に塗布し筆などで薄く塗り延ばして下さい。
ギアボックスを閉じて諸パーツもく組込みます。
ギアボックスをロアに組込んで上部とサイドの固定ネジを締めます。
次にセレクタレバーを取付けるのですがここで注意が必要です。
そのまま組んでしまうとセレクターレバーを動かした時に固定用ネジも一緒に回ってしまい、気がついたらセレクターレバーが無くなっていたなんて悲劇が起こります。
セレクターレバーを組込む際に固定ネジにネジロックを塗布します。
なるべく周りにはみ出さない様に塗って下さい。
はみ出すとセレクターレバーも固まって動かなくなりますので注意して下さい。
グリップも取り付けます。
モーターはミドルタイプですので交換をする際はご注意下さい。
今回は純正モーターを使用しスイッチ接点保護の為にSBDを取付けたモーターを組込みます。
次にシリンダー周りの調整です。
後部のスプリングガイド固定ネジを外します。
ネジ3ヶ所とトップレール固定金具を外します。
ちなみにシリンダーはMagnusシリンダーセットVer2~Ver6が組込んでありました。
これでシリンダー部が開きます。
一度シリンダーヘッドを外しシリンダー内の洗浄とグリスアップを行います。
グリスはBREAKTHROUGH BATTLE BORN ガングリスを使用します。
そしてシリンダーヘッドを組み直します。
ピストンは耐久性向上の為にJ-Armament製14歯メタルTeethピストンに交換します。
シリンダー一式を組込みます。
スプリングも組込みます。
ピストンレール、タペットプレート周りなど摩擦が発生する部分には必ず潤滑材を塗りましょう。
この部分の潤滑材も新しいBREAKTHROUGH BATTLE BORN HPプロ ガンオイル 金属連結部潤滑材を使用します。
このガンオイルは金属部分の擦り合う部分やプラスチックパーツにも使用可能です。
これでシリンダー周りを閉じてノズルの動きやピストンの動きをチェックします。
と・・・・なんか変。
ノズルがタペットプレートから外れるではありませんか!
原因はプロメテウス製のタペットプレートがこの銃には合わなかった様でした。
と言う訳で再度開けてGUARDER タペットプレート Ver.2用に交換しました。
これで不具合は解消されました。
どこに落とし穴があるか判らないので油断は禁物ですね。
これでシリンダー周りを組込めばロア周りの作業は終了です。
続いてフロント周りのチェックに入ります。
下部のネジを外すとアウターバレル一式が前に抜く事が出来ます。
アウターバレル基部に上下左右4ヶ所のネジがあるのでそれを外します。
そうしますとアウターバレルが外れます。
基部からチャンバー一式を前方向にスライドさせて抜き出します。
MagnusバレルとORGA DIMENSION フラットHOPが組まれていました。
初速調整の為バレル長の調整や弾道チェックを行い作業は終了となります。