【解説】東京マルイ M4MWS

【解説】東京マルイ M4MWS
【解説】東京マルイ M4MWS
 

東京マルイ M4MWS

東京マルイから発売されているM4MWSガスブローバックライフルは、既に多くのユーザーがご利用になっていると思います。ORGA AIRSOFTでもレギュラーで取り扱っておりまして、同社が販売開始以降、本体販売から外装カスタムの依頼など相当な数を対応させて頂いております。

2017年は、香港のREDWOLFとORGA AIRSOFTのコラボレーションにて、BATTLE ARMSの正式ライセンスを取得したBAD556コンバージョンキットの提供をスタート行い、全国の量販店や小売店様へ提供させて頂きました。その後もコンプリート制作、サードパーティ製のパーツ導入やORGA LEX05バレル MWS用の組み込み等の依頼が継続しております。

さて、今回は東京マルイ M4MWSについて簡単ですが解説させて頂きます。

性能について

東京マルイ M4MWSの実射性能ですが優等生という言葉が良く合います。これまで販売されてきたウェスタンやWE-TECH、VFCのガスブロと比べると格段に良いです。
先の優等生という面(動作性能・トラブルの少なさ)では、初めてガスブロを購入するユーザーにはこのMWSはお勧めの固体です。箱出しでサバゲーに持ち込み、電動ガンと渡り合えるのはこの東京マルイのM4MWS位ではないかと考えます。
「実射性能 = 駆動の良さ」と捕らわれがちですが、それだけではなく以下の項目を他のガスブロと比べてもMWSの方に軍配が上がると思います。

|- BB弾のローディング
|-チャンバー内における給弾位置
|- ボルトキャリアの駆動
|- ボルトストップの効き具合
|- 弾道
|- 燃費

他メーカーのガスブロも調整やパーツ変更を含め「使い方」を把握してしまえば十分ゲームユースで楽しむ事ができます。
「ガスブロは癖があるから面白い」所も醍醐味ですので「完璧に駆動するガスブロ=最高 」とは言い切れません。その理由に、弊社 ORGA AIRSOFTでも日々 WE-TECHやVFCガスブロ本体の販売やカスタムも数多く行っています。

MWSと海外製のガスブロを撃ち比べた際に感じる大きな違いは燃費です。海外ではプロパンやグリーンガスなど高圧ガスを利用する前提の下ガスブロの設計が成されていますので、自ずとマガジンも高圧ガス対応になっています。
その理由から日本で利用されるフロン134aや152の市販ガスだと圧力が少なくマガジンに十分な充填ができません。それが起因しMWSに比べて海外製のガスブロはヘタるのが早いという難点があります。
真夏の気温が高い日のゲームで温まったマガジンであればソコソコ撃てますが、殆どが10発も撃つとガス圧が下がりパワーロスが起ります。その結果、初速低下やHOPの掛かり具合が疎らになったりとストレスになってしまうことも御座います。

パワーロスの現象

パワーロスはガスブロで1位2位を争う程 重要なファクターとなります。パワーロスが起こる要因は多数あり、代表的な物は以下となります。

ガス圧の低下

海外製ガス対応のガスブロと付属するマガジンに国内準拠のフロンガス(134aなど)を利用した場合、十分なガス量を充填する事ができません(一部 注入バルブを交換すればOK)その事により注入直後~10発目位までは快調に動作しますが、それ以降、極端にガス圧の低下が起こり駆動しなくなって行ってしまいます。

気密漏れ

マガジンにしっかりガスが充填できているのにちゃんと動かない(ボルトキャリアが適正に後退しない)場合、以下が代表的な要因となりますが、殆どは経年劣化や社外パーツを組み込んだ際のミスマッチにより起っています。

① ガスルートでの機密漏れ
マガジンのリップ(ガスの噴出口)とローディングノズルの接地面が適正に密着できていない事によりボルトキャリア内に適切なガス量が送られていない。

② ローディングノズルでの機密漏れ
ローディングノズル後方にある気密を取る為のOリングが劣化や破損に伴い、ボルトキャリア内壁との気密が取れなくなり、機密漏れが発生。

③ バルブを適正に叩けていない
マガジンやファイアリングピンブロックのメンテナンスや交換を行った時に良く起こります。マガジンのバルブを適正に叩けていない(叩く量が浅い)事によるガス噴出量の低下。

フロントセクション

M4MWSのフロントセクション(アウターバレルやハンドガード等)は拡張性に優れておりユーザーの思い思いのドレスアップが可能です。社外のアウターバレルを始め、電動ガン用の各社ハンドガードと互換性があります(GBB/PTW用は合いません)
【注 意】純正のフロントセクションは以下の注意点があります。

純正アウターバレル

純正のアウターは純正の7インチハンドガードを装着する為に独自の設計になっていますので、社外のハンドガードを利用する場合は、アウターバレルワッシャーが無いと固定できません。理由としては、一般的なアウターバレルよりMWSのアウターは外径が細くなっている為、社外ハンドガードに付属するバレルナットがすり抜けてしまう為です。
ORGA AIRSOFTでも対応するバレルガイドを掲載しています。

ORGA 東京マルイ M4A1 MWSガスブロ用 バレルガイド
型番:ORGA-BGMWS ¥2380
/products/detail.php?product_id=2059

社外アウターバレル

社外のアウターバレルに変更する場合は、抑々の設計が一般的なアウターバレルの外径となっていますので何のストレスも無くハンドガードを取り付ける事ができます。最近の傾向としては、民間系のストレートタイプのアウターバレル(ブラックやシルバー)にKeymodやM-LOK タイプのハンドガードを採用するユーザーが多いです。

代表的な社外アウターバレルは以下メーカーです。
4.5インチから16インチまでラインナップがありますので、殆どのM4仕様を構築する事が可能です。

DYTAC MWS用アウターバレル

ORGA 10.5インチ民間用アウターバレル

社外ハンドガード

アウターバレルが決まってしまえば、基本的に殆どのハンドガード・レールをご利用頂けます。ただ1点だけ注意点があります。東京マルイのM4MWSは電動ガン対応のハンドガードを利用してください。
ガスブロなのに電動ガン用?と思われがちですが、東京マルイが製造ということが起因なのかアッパーレシーバーに切ってあるネジ(バレルナットを閉めこむ部分)が電動ガンピッチになっています。
「GBB / PTW用」や 「トレポン / ガスブロ用」などの表記がある場合、付属するバレルナットのネジピッチがリアルサイズとなりますので利用できません。
実物ハンドガードや生産終了品などを利用したい場合はアッパーのネジを切り直せば利用できます。

ハイダー部分のネジ

MWSの純正ハイダーネジは14mm逆ネジ(CCW)となりますが、ネジピッチが特有になっていますので、社外のCCWのハイダーがキツくて入らない商品がありますので注意してください。

アッパーセクション

MWSのアッパーレシーバーは良く出来ています。HOPダイアルやチャージングハンドルが固有の形状の為、他種のガスブローバックライフルのアッパーレシーバーは流用できません。他社で販売されている(される予定の物含み)MWS用のレシーバーであれば問題なくご利用頂けます。
上記でも記載した通り、アッパーのネジ(ハンドガードのバレルナットを締める為のネジ)は電動ガンピッチとなっていますので、社外のハンドガードをご利用の際には電動ガン用を選択してください。

ORGA WebShopで取扱いの電動ガン用ハンドガードはこちら

チャージングハンドル

チャージングハンドルはMWS専用の製品のみご利用頂けます。IRON AIRSOFT(アイアンエアソフト)やAngrygun(アングリーガン)、PTS(ピーティーエス)などから専用の製品が出ています。

MWS専用チャージングハンドルはこちら

ダストカバーとフォアードアシスト

専用なのか?

ロアセクション

MWSのロアレシーバーも専用設計になっていますので、他種(WAやVFC,WEなど)のレシーバー及び内部パーツの流用はできません。
MWSの内部パーツ(ハンマーやセレクター及びそれらと関連する駆動系部品)は俗に言われる強化品と言われるパーツは今の所ありません(2017年8月現在)理由としては必要性が無いからだと考えます。MWS内部機関部は強度面と精度面で大変優れています。

ストック部分のネジについて

ストック部分のネジに関してもMWS特有のネジピッチなっています。純正のミルスペック系6ポジションで問題なければ、そのまま利用する事をオススメしますが、6061や7075などのストックパイプへのグレードアップや、昨今 流行しているワイヤーストック、BADの様な独特のストック等へ変更の場合、ロアレシーバー側のネジを切り直す必要があります。

ロア用ドレスアップパーツ

MWSはセレクターやマガジンキャッチ、ボルトストップ、トリガーなどのドレスアップパーツの選択肢が沢山あります。昨今では奇抜なデザインやカラーが多く、製品の組み合わせ如何ではオリジナリティーを追求できる程バリエーションがあります。今後も様々な形状のや色味のセレクターが発表されると思います。

ORGA WEBSHOPで掲載しているMWSロア用の製品は全て動作確認済みとなります。

MWS用セレクターはこちら

マガジンキャッチはこちら

ボルトストップはこちら

トリガー・トリガーガードはこちら

テイクダウンピンにかんしては。。。。。。。。。。

リアセクション

MWSのリコイルバッファーは純正の状態ではプラスティック製の軽量の物が採用されていますが、WAやWEのアルミ製やヘビーウェイトの物まで好みに合わせて変更が可能です。リコイルバッファーはヘビーウェイト(重量UP)になるほど、射撃時のリコイルは上がりますが燃費やサイクルが落ちてしまいます。セミ主体で撃ちまくらないプレイスタイルであれば気にならないと思います。

MWS用のリコイルバッファーはこちら(WEが合うか確認)

ストックパイプ・ストックに関しては先述の通りです。

内部機関部

MWSは、ボルトキャリアやノズルもしっかり設計が成されていて、強度面・駆動面の非常に良い結果を生んでいます。トリガーユニットも先途の通り制度が良くボルトキャリア・トリガーユニット、アッパー形状などの考え抜かれた設計が冒頭のMWSは優等生という結果に繋がっています。
ボルトキャリアはドレスアップの一環としてカラーに富んだ商品がございます。ノズルについても強化品もありますのでご覧ください。
どちらの商品も動作確認済みです。

MWS対応ボルトキャリアはこちら

MWS用ローディングノズルはこちら

MWS用NAPS

MWS用のNAPSも勿論あります。ガスブロユーザーであれば一度は耳にした事があるNPAS(エヌパス)とは、ローディングノズル内に設置するパーツとなりマガジンから吹き上がるガスの流量を可変できるパーツです。それによりガスの圧力を「初速側 or リコイル側」へ振り分ける事が可能となり、気温が高すぎる日のガスブロ運用においても簡単に初速の調整等が可能になります。
NPASはORGAがディストリビューターをやっている台湾のRA-TECH製のパーツとなります。

MWS用NAPSはこちら

ホップ・インナーバレル

MWSのホップシステムは非常に良く出来ています。初めて実射した時は、東京マルイがガスブロのチャンバー周りを創るとこうなるのか!という程安定しています。ただ、最近のロットの中にはHOPの押しゴム(O型のゴム)の材質が柔らかくなったせいかHOPの効き目が甘くなった感じもします。
方法を記載

インナーバレルについて

MWSの純正インナーバレルも良く出来ています。箱だしの状態で性能面で申し分ありませんが、MWSの外装をCQBレングス 又は それ以下のショートスタイルのM4カスタムを造る場合など、アウターバレルの全長に準じて初速が低下します。さらに気温の低い秋口など運用においても初速低下が起こります。
ORGAではMWSユーザーの声を基にMWS専用のORGAインナーバレル LEX05 MWS用を販売しています。内径は6.05mmとタイト目に設定してありますので、純正インナーバレルより初速を低下を防止することが出来ます。

ORGA LEX05 MWS用バレルはこちら

東京マルイパーツカタログ

以下より東京マルイが配布している公式マニュアル兼パーツカタログをご覧頂けます。破損時や予備パーツが必要な場合はパーツナンバーをお申し付けください。
http://www.tokyo-marui.co.jp/pdf/p_pdfmanual_160208094635.pdf