【レビュー】APS電動ガン 本体・内部パーツレビュー
F1 FIREARMS BDR-15 3G RR-2
APSとEMGの２社のコラボによる電動ガン、F1 FIREARMS BDR-15 3Gを紹介する。
強烈な赤色とレシーバーにまで施された肉抜きが、電動ガンのオリジナルデザインとついつい見まごうほど衝撃的な外観を持つが、このBDR-15 3Gは実在する民間ARである。カラーリングもこれでも大人しい方で、単色メタリックカラー以外にCamoと呼ばれる派手な色使いの迷彩柄、Splashと呼ばれる絵の具をはじいたような柄、さらには星条旗柄までとにかく派手。スポーツシューティングを主とする実銃メーカーのため、個性や軽量化などの面でミリタリー要素とは違う一面のあるデザインなのだ。
電動ガンの塗装はマットなメタリックカラーとなっており、ハンドガードは細かく角度の付けられた多数の面で構成されるため、見る角度によって雰囲気が変わる感じが独特だ。特に、ハンドガード中腹のあたりの握りこみの部分は光と影の加減が特に目立ち綺麗な出来だ。
APSとEMGのコラボ製品について
F1 FIREARMS社はシューティングスポーツ（銃を自衛や狩猟ではなくスポーツの一種と捉えたもの）を主とするアメリカテキサス州の民間銃器メーカーで、そのライセンス契約を結びつけたのは同じくアメリカのトイガン問屋のEVIKE社である。EVIKE社はEMG（Evike Manufacturing Group）というブランドを立ち上げアメリカ国内の様々な実銃メーカーのライセンスを取得し、香港や台湾などの中華エアガンメーカーにOEMで本体を製造してもらう形でエアガン製品を展開している。そんな中でAPSが製造する正式ライセンスの電動ガンはF1 Firearms社とFALKOR DEFENSE社の２社製品となる。
FALKOR DEFENSE RECCE 223 AMBI SPORTのスペックや構成パーツの特徴
・全長：960mm
・重量：2608g
レシーバー
特徴的なレシーバーが多い民間ARの中でも群を抜いているのがF1 FIREARMSのレシーバーだろう。レシーバーの極限まで施された肉抜きはマガジンハウジングだけでなくボルト周りにまで及び、エアガンにおいてはメカボはおろか、加速シリンダーの吸気穴からあピストンが、後方部に至ってはスプリングまで見えるというスケルトン仕様。ちょっと埃っぽいアウトドアフィールドでは使うのをためらってしまいそうなほどだ。
セレクターとチャージングハンドルはアンビ仕様、ボルトキャッチはチャージングハンドルを引いた状態で下側を押すと擬似ボルトを固定でき、ホップ調整ダイヤルにアクセスしやすくなる。上側を押すとボルトリリース。
APS電動ガンの特徴である擬似ブローバック（リコイルショックはない）も搭載されている。
実銃においてはそんなに目立つ刻印のある銃ではないので、どちらかというとそのカラーリングと肉抜きだけで充分特色が出ているレシーバーだ。
ハンドガード
Keymodを備え、中央部に握りこみしやすい使いやすそうなハンドガードで、レシーバーとの固定もガッチリとしていガタもない。電動ガンではフリーフロートではないのだが、その分アウターバレルも同じくガッチリと固定されるので悪い点でもない。ただし、残念ながら実銃より厚めに作られているせいか、Keymodパーツ類の無加工での取り付けは難しいかもしれない。
アウターバレル/インナーバレル
民間ARがモデルのため16インチと長いが軽量で重さを感じさせない。シルバー塗装のアウターバレルが赤いハンドガードの隙間から見え非常にスタイリッシュだ。インナーバレルは363mmとなっている。
ストック
実銃ではCTRとなっているが、電動ガンではそこは再現されていない。別モデルのオリジナルストックバージョンと、RR-2モデルではAPSオリジナルのRS2ストックが装備となる。ストックチューブ内にスティック型バッテリーを収める形となる。
特徴的な民間ARの中でもかなり異端なモデルを再現したAPSとEMGのコラボ電動ガン。オリジナル電動ガンと間違えられそうなくらい派手で独特の雰囲気を持つが周りには中々居ない個性を見せ付けるにはうってつけの電動ガンだろう。バレルが長く取り回しには少々難があるが、重量は軽いためコーディネートに気を使う女性でも問題なく扱えお勧めできる電動ガンだ。
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