イギリス軍特殊部隊が使用するコルトカナダ社製のL119とは?

イギリス軍特殊部隊が使用するコルトカナダ社製のL119とは?
イギリス軍特殊部隊が使用するコルトカナダ社製のL119とは?
 

L119について

コルト・カナダが製造するM4カービンC8。それをイギリス軍が少数採用したのがL119
オリジナルのコルトM4カービンとの相違点はリアサイトとマガジンのデザイン。NATO標準規格の105x372mmR半完全弾薬筒を使用可能にした型で、イギリス軍では王立砲兵学校の訓練用としてのみ使用されていたが、2005年ごろにL118に更新された。輸出については、M101 105mm榴弾砲など既存の105mm榴弾砲と砲弾を共用可能なことから広く使われている。このL119をアメリカ合衆国がライセンス生産して採用したのがM119である。

L119について

L119の現状

2014年、イギリス軍特殊部隊が使用するコルトカナダ社製のM4カービンクローン、L119A1 (C8 SFW)。その次期モデルとなるL119A2の情報が、コルトカナダ社のウェブサイトに掲載された。(現在、社のウェブサイトは閲覧出来なくなっています)。
記事によると、L119A2はアッパーレシーバーとハンドガードが一体になったモノリシックアッパーを搭載し、新形状のフラッシュハイダー、アンビ化された操作系統、そして部分的にピカティニーレイルが配されたハンドガードを備えているとのことです。

L119の現状

L119の現状2

2013年12月には、アフガニスタンで要人警護に当たるイギリス陸軍王立憲兵が持つ、10インチバレルのL119ヴァリアントの写真がイギリス国防省のDefence Focus誌に掲載され話題となりました。新型の「L119A2」ではないか、など様々な憶測が飛び交いましたが、どうやらC8 CQBをベースにしたショートバレル仕様のL119A1であるようです。
このショートバレル仕様は、写真のイギリス陸軍王立憲兵の他にも、イギリス陸軍特殊空挺部隊 (SAS) やイギリス海兵隊特殊舟艇部隊 (SBS) によって使用されているとのこと。

L119について2

2016年、第43艦艇防衛群のグレーアム・フレーザー大佐によると、英海兵隊の海軍原子力潜水艦基地および核兵器運搬車両を警護する兵士の能力を向上させるため、コルト・カナダ社のC8カービンを採用する見通しであるという。

この動きを一般部隊にも拡大し、核兵器関連の防衛任務に就くすべての現役部隊がイギリス全土に移動する際に、逐次カナダ製ライフルに更新されるという。第43コマンドは、MP5と平行して少数のL119を採用しているが、徐々にL119 を部隊の標準火器とする予定である。第43コマンドがL119に更新する理由は、L119 は跳弾が少なく、付随的損害が発生しにくいという特徴を好んだためといわれる。

L119およびL85A2 は、NATO軍標準の5.56*45mm 弾を使用するが、43 コマンドは銃口速度の遅い弾を使用する予定である。しかし、海軍によるとこれは「1 回かぎり」の調達であり、海兵隊3 個旅団がすべてL119 に更新するわけではないとのこと。

L119について3