FN(FNH)社って何?

FN(FNH)社って何?
FN(FNH)社って何?
 

FNについて

FNハースタル(FN社またはFNH)とは1889年に設立されたベルギーに拠点を置く銃器メーカーで、かつては国営だったが経営悪化に伴い1991年からはフランスの防衛グループ企業GIAT(現ネクスター)傘下に入る。FN FAL をはじめとする信頼性の高い銃器を製作することで有名で、数多くの輸出を行っている。銃器の他にも銃弾の開発もしており、5.56mm NATO弾や5.7x28mm弾などが実用化されている。

FNについて

FNの歴史

FN社にアメリカ人銃器設計者、ジョン・モーゼス・ブローニング氏が加わる。以前よりフリーの銃器設計者として自分の設計した銃を銃器メーカーに販売をしており、1897年にはFN社は彼の設計したFN ブローニング M1900拳銃の製造ライセンスを獲得。ブローニング氏と親密な関係を結ぶことになった。ブローニング氏の死後は同氏が設計した32口径拳銃を弟子であるデュードンヌ・J・セヴ氏らがFN ブローニングM1935と名付け完成される。

FN銃の設計

第二次世界大戦でベルギーはドイツに占領され、ドイツ軍で使用されている兵器の生産に駆り出されることになる。FN社は大戦により大打撃を受けたものの、終戦後は欧州駐留米軍の小火器に整備や修理などを請け負う傍らブローニングハイパワーの発注を受け150万挺まで生産数を延ばす。また、西欧諸国軍備再建に向けた軍用銃開発にも取り掛かり、1947年にはFN社が開発したFN-49(SAFN-49)が完成。ベルギー陸軍をはじめ、ブラジルやベネズエラ等に輸出された。以降は様々は改良が加えられ、傑作として名高いアサルトライフル FAL(フランス語でFusil Automatique Léger)が完成。FALは世界90カ国以上で採用された。

FALの完成

FN社はFALにより軍用ライフルメーカーとして確たる地位を築く事に成功。同時にエルンスト・ヴェルヴィエが設計した7.62mm口径のMAG-58の開発により機関銃を扱う企業としてもトップメーカーとなった。MAG-58は銃身交換のしやすさなどの利点が多く、M60機関銃の銃身交換の難点に悩んでいた米陸軍はM240という制式名を与え採用。後に世界80カ国近くで採用された。
MAG-58以降、5.56mm口径のミニミ軽機関銃を開発。アメリカや日本など10カ国で以上で採用される事になり、銃身が熱で真っ赤になるまで酷使しても撃てる傑作のLMGだった。
1970年代にトップ銃器メーカーとして名を連ねていたが1980年代に入ってからは低迷。冷戦終結による軍需低迷もありFN社の業績は大きく低下した。1986年にFN社はブローニング・アームズ社を傘下に加え、そのブローニング社が1989年にU.S.リピーティング・アームズ社を買収し、アメリカを代表する銃器メーカーを買収したFN社は、スポーツ用品市場に進出する事で多角化を図るがさらなる経営圧迫を招く結果となった。そして1991年、FN社はフランスの防衛グループ企業GIAT(現 ネクスター)傘下に入る。その後FNハースタル(FN Herstal)と社名を変更しGIAT社はFN社を含む傘下企業をハースタル・グループへと再編した。

FN F2000

FN SCAR

現在FN社はハースタル・グループの中核企業として、軍や警察用の小火器や関連製品の開発、販売を中心に活動をしている。

FNの主な製品

リボルバー

・バラクーダ

オートマチックピストル

・M1900
・M1903
・M1906
・M1910
・ベイビー
・M1922
・ハイパワー
・BDM
・ベルグマン ベアード M1910
・150マッチ
・M140DA
・Five-seveN
・Forty-Nine
・FNS・FNP・FNX

サブマシンガン・個人防衛兵器(PDW)

・MIモデル53
・FN9mmSMG
・ビニュロンM2
・UZI
・P90
・PS90

ショットガン

・オート5
・スーパーポーズド
・M100
・TPS
・SLP

ボルトアクション式ライフル

・SPR
・PGM ウルティマ
・ラシオ
・PSR

自動小銃

・FN モーゼルmle1889
・FN49
・CAMP
・ブローニング オート22
・FNAR
・FS2000
・SCAR 16S

突撃銃

・FAL
・CAL
・FNC
・F2000
・M16A4
・SCAR
・FNAC

分隊支援火器(SAW)・汎用機関銃(GPMG)

・Mle 1930
・ミニミ軽機関銃
・MAG汎用機関銃

重機関銃(HMG)

・ブローニングM2重機関銃
・BRG-15

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