現在もフランス軍が採用するFA-MAS(ファーマス)とは?

現在もフランス軍が採用するFA-MAS(ファーマス)とは?
現在もフランス軍が採用するFA-MAS(ファーマス)とは?
 

サバイバルゲームでFAMASといえば、東京マルイが発表したVer1メカボックスを搭載した電動ガンを連想するユーザーも多いと思います。東京マルイのFAMASは、その独特の設計から現在でサードパーティのパーツが殆どなく、所有しているサバゲーユーザーは「そのまま」利用しているユーザーが殆どである。最近では、海外メーカーのCyberGun(サイバーガン)がFA-MAS 5.56-F1を発表している。
FAMASはサバゲー界ではあまり見受けることは無くなっていますが、FPSの世界(特にBF4:バトルフィールド4)では国内・海外問わず人気の機種となり、何故かその火力からFAMASを利用して無双しているユーザーが多い。

FA-MASについて

FA-MASフランス軍

FA-MAS(ファマス、ファーマス)は、フランスのGIAT(現・NEXTER)傘下のサン=テチエンヌ造兵廠が製造したブルパップ方式のアサルトライフルである。その形状からトランペットとも呼ばれる。
FA-MASは、全長75.7cm、重量3.7kg、口径5.56mmのブルパップ型ライフルで、上部にはM16のような照準器を兼用する大型キャリングハンドルがあり、二脚を標準装備している。初期型のF1や後継のG1では専用の25発弾倉を使用するが、1994年から製造されているG2バージョンからはSTANAG マガジンが使用できる。フランス陸軍が1977年7月に制式採用した。採用から30年以上が経過しているが、現在も継続されている。

FA-MASフランス軍2

FA-MASの特徴

長期にわたってフランス軍に採用されているFA-MASだが、色々な問題点も出てきているので幾つかの問題点や解決法をあげてみる。

精度の低下

ブルパップ型を採用して全長を短縮できたが、前後サイトの間隔を十分にとれず、長距離射撃時の命中精度に誤差が生じやすくなった。そこで二脚を標準装備にすることで接地時の安定性を向上させて命中精度の向上をさせた。

健康被害

銃床に機構を組み込む構造故に射撃姿勢をとると顔に機構が近づくことで直近に排出された硝煙を吸い込むことになり、呼吸器系の健康を害する可能性を問題視されている。また排出口が顔の位置になるため薬莢が顔に当たる危険性がある。整備時に部品の向きを入れ替えることで排莢方向を左右に変更できるようになっているが、現代戦で行われる左撃ちと右撃ちを臨機応変に切り替える用法に対応できない欠点が残った。
さらに作動音や破裂音が鼓膜を痛める可能性も問題視されている。

弾の相性問題

初期型のF1はM193弾を想定して設計されたため、標準仕様のNATO弾を使用すると薬莢がちぎれて動作不良を起こす危険がある。鉄製の薬莢のNATO弾を生産し、他国製のNATO弾の使用を禁じて応急対処を行った。後期モデルであるG2へのアップグレードでSTANAG マガジン対応に併せて標準NATO弾も使えるようにしたが、依然F1も現役であるため鉄製薬莢はそのまま使われ続けている。

FA-MASについて

FA-MASについて2

FAMASの主な派生型

・F1:スタンダードモデル

・F1:スナイパー:キャリングハンドルがAUGタイプの通常より一回り小さいマウントレールに変更したモデル

・G1:F1にハンドガードがついたモデル

・G2:G1をSTANAG マガジンが使用できるようにしたモデル

・G2:コマンド:カービンモデル

・G2:SMG:G2 コマンドにバーティカルグリップを付けたモデル。二脚も外されている。

・G2:ピカティニーレール:F1スナイパーをSTANAG マガジンが使用できるようにした。

・G2:スナイパー:F1 スナイパーの銃身延長モデル

民生品としてフルオート、3点バーストを排除したものがフランス国内で300丁、北米用が300丁の計600丁のみ販売されていた。3点バーストの切り替えスイッチ自体は存在するが、機能しない。

FA-MASについて3

ネクスター社(NEXTER)

ネクスター(Nexter)は、フランスの企業グループ。傘下の各社を通じて車両、火砲などの部門で活動する軍需産業グループであり、事実上国有企業となっている。
1971年に国防省が有する他の軍需産業と合併して、GIAT(Groupement Industriel des Armements Terrestres)が誕生した。
1990年に国有企業化され、翌年にはFNハースタルを傘下に収めた。2006年12月1日、GIATはグループの中核企業としてネクスターを設立した。