DMRって何?Designated Marksman Rifle

DMRって何?Designated Marksman Rifle
DMRって何?Designated Marksman Rifle
 

サバゲーをやっていて、狙撃系の銃を選ぶ時に「DMRってさ~」なんて言葉を聞いたことがあると思います。DMRというキーワードは、サバゲー界よりFPS界の方が浸透していたりしますね。特に最近だとバトルフィールド4(BF4)なんかでは、火力の強さからDMRを主に使っているユーザーも多く見受けられます。
そもろもDMRってなんでしょうね?SR25やM14、EBRなんかもDMRに位置づけられます。以下では、そんなDMRについて解説したいと思います。

DMRについて

DMR(Designated Marksman Rifle)とは狙撃銃だが突撃銃としての使用も想定して設計されたもので、バトルライフルなど高精度の自動小銃にスコープや二脚を装着している場合のものが多い。

マークスマンとは射撃の名手を意味していて、特にDesignated Marksmanは狙撃技能を選抜訓練された「選抜射手」を指すことから、その隊員が利用する狙撃銃をDMRと呼ぶことが多い。
狙撃手が待ち伏せを行う事も想定されるが、常にそのような運用が可能だとは考えないため、有効射程を損なわないまま、可能な限り小型軽量である事が求められる。また、少なくともセミオート、可能であればフルオートでの射撃が可能である事も求められる。じっくりと狙いを定める時間的余裕を期待しないため、速射性に難のあるボルトアクションは忌避される。

DMRについて

DMRの性能

DMRを代表する銃としてはSVD(ドラグノフ)が有名。
ソビエト連邦が開発したセミオート狙撃銃で、第二次世界大戦時に市街戦における狙撃手の有効性が確認されたため、ドラグノフ設計のSSV-58が1963年に制式採用された。

ドラグノフ

西側のセミオート狙撃銃と比較すると細身で、軽量化や運搬性向上のため銃床は中央部に大きな穴を空けたスケルトンストック型の直銃床。銃床上部にはスコープを使用した際の照準を簡単にする為、着脱式のチークピース(頬あて)を装着できる。作動方式はガス圧利用方式となっている長期的な酷使を前提としてAK-47を参考に作られたため、部品数は少なく、頑丈で信頼性が高い。
しかし、AK-47とはガスチューブの形状などが異なり、部品に互換性はない。AK系突撃銃とは異なり、オペレーティング・ロッドとボルト・キャリアーを別部品とするショートストローク方式を採用しているが、ロッキング方式はAKと同様にボルト・キャリアーの前後動作に従って回転するロータリー・ボルト方式である。

しかし軽量化にも欠点があり、軽いため射撃時の反動を吸収できず制御が難しいとされる。
現在でも改良が加えられながら製造されている。

DMRについて2
DMRについて3

他の主なマークスマンライフルとして
・G3/SG1(ドイツ G3ベース)
・M14DMR、M21、M39EMR(アメリカ M14ベース)
・SR-25(アメリカ AR-10およびAR-15を改設計)
・64式狙撃銃(日本 64式小銃ベース)

DMRを代表するSVDの設計者

エフゲニー・フョーダラヴィチ・ドラグノフは、ロシア連邦 ウドムルト共和国 イジェフスク生まれのロシア人銃器設計者である。彼の名が付いた有名な半自動式ライフル、SVDライフルやタイガーなどがある。

DMRについて