DEVGRU (デブグル)Development Groupって何?

DEVGRU (デブグル)Development Groupって何?
DEVGRU (デブグル)Development Groupって何?
 

DEVGRU (デブグル)Development Groupについて

日本のサバイバルゲームでも、 DEVGRU (デブグル)の装備や銃が好きで使ってるんだよね~!というサバゲーマーも多いですよね。特に、LBTやCRYE(Crye Precision)のAOR1装備は一世を風靡し、トイソルジャーやA-Twoタクティカルなどの海外レプリカ装備メーカーが DEVGRU 隊員が使用していた(であろう)装備を生産し日本国内でも幅広いユーザーが利用しています。

銃においては、定番の HK416D MP7などが採用実績のあるモデルとなります。HK416Dの解説 もOUTLINEに掲載していますので、ご覧ください。

また近年ではHK416に替わり NOVESKE N4 が主要ライフルとして世代交代しているとみられますが、サバゲー業界でもその変化へ追従する動きがあり早くも DEVGRU 装備として注目を浴びています。

 

DEVGRU って何?

DEVGRU (Development Group)とはアメリカ海軍の特殊部隊「SEALs」を母体とした対テロ特殊部隊ですが、他のSEALチームとは違いU.S.NAVSPECWARCOMではなく統合特殊作戦コマンド JSOC の指揮下にあります。デルタフォースと並んで Tier1 ★に属する機密性の高い部隊であることが有名です。

1979年に発生した「在イランアメリカ大使館員人質事件」で「イーグル・アロー作戦」の失敗を教訓として設立され、1980年10月 初代指揮官にリチャード・マルシンコ中佐を迎えて“SEAL Team6”として発足し、6ヵ月後には実戦投入が可能な状態にまでなっていました。1987年に現在の「 DEVGRU 」に名称変更されました。

先述の通り DEVGRU は母体のSEALsとは違い JSOC の指揮下に置かれていますが、アメリカ政府は本隊の存在を公式に認めておらず、所属する隊員も家族を含め周囲には自身のポジションを明かすことはないとのこと。その任務内容は、対テロ、大量破壊兵器拡散阻止、敵国内における高価値目標の奪還あるいは暗殺と推測されています。

DEVGRUについて

 

DEVGRU の詳細

DEVGRU の選定基準は実戦経験、体力や実射技能、言語能力など広範囲に及びます。1年目の訓練は年間365日、休暇が半日2回のみと言われ、東海岸の拠点に留まらずアメリカ国内数箇所を転々としています。

海上における船舶強襲、海上油田の制圧、高高度パラシュート降下、そして実射訓練など実戦さながらの訓練が続けられます。DEBGRU には現役のSEALs隊員から選抜されますが、それでも選抜訓練の途中で脱落していく隊員が多く、元 DEVGRU 隊員によれば6カ月の訓練期間中で30人中4、5人が脱落したとのこと。

DEVGRUの詳細

 

主な参加作戦

1983年10月 グレナダ侵攻
1985年10月 豪華客船アキレ・ラウロ号シージャック事件
1993年10月 ソマリアモガディシュの戦闘での作戦にDEVGRUの4名が参加
      (映画『ブラックホークダウン』)
2001年~  アルカイダ掃討作戦
2001-2014年 不朽の自由作作戦
2002年3月 アナコンダ作戦
2003-2011年 イラクの自由作戦
2009年4月 マースク・アラバマ号乗っ取り事件
2011年5月 海神の槍作戦
      国際テロ指名手配犯ウサーマ・ビン・ラーディンの殺害
2011年10月 ジェシカ・ブキャナン救出作戦
2012年   ディリップ・ジョセフ医師救出作戦
2015年~ 確固たる支援任務」
     自由の番人作戦
     ISIL掃討
2020年10月 フィリップ・ウォルトン救出作戦

DEVGRU入隊資格
DEVGRU参加作戦

 

極秘部隊デルタフォースとの違い

アメリカ軍の特殊部隊の中でも特に秘匿性が高いのが「デルタフォース」と「 DEVGRU 」。どちらも高度な戦闘能力を持つと言われていますが、その違いはどこにあるのでしょうか。

背景

デルタフォース
アメリカ全軍に募集していてるため、隊員は陸軍の第75レンジャー連隊やグリーンベレーを中心としているが、元SEALs隊員という変わり種もいる。

DEVGRU
同じ海軍特殊部隊SEALsの中から選抜される。なおデルタは選抜に落第すると原隊復帰になるが、 DEVGRU に落第してもSEALに留まることになる。

選抜

デルタフォース
選抜は年2回、春と秋に行われる。約100人が肉体と精神の限界に挑み、最後の面接が終了するまでに90%が落第するらしい。これを突破すると半年間のOperator Training Courseがあり、そこでさらに30~40%が落第する。

DEVGRU
年に1度、半年間「グリーンチーム」として選抜に参加することになる。落第率は50%ほど。体力的・精神的に厳しいのはもちろんだが、試験官である DEVGRU 隊員は志願者の顔見知りであることが多く、彼らの選考を突破する必要もある。

作戦遂行能力

どちらも、JSOC(統合特殊作戦コマンド)傘下のSMU(特殊作戦ユニット)であり、対テロ作戦、CQB、人質奪還、高価値目標排除、情報収集、爆破など短時間・少人数で直接的な行動を行うことを目的としている。 DEVGRU は海軍出身なだけに、海賊対策などの海上作戦に派遣されることが多い。

文化

特殊部隊の組み立てにおいては、その能力はもちろん、隊員が作り出す文化が重要視される。多様な出身を背景に柔軟性に富んだ組織にするか、同じ文化で育った固い結束とチームワークを求めるかは外部の人間が考えるよりもずっと大きなファクターである。

デルタフォース
同じ陸軍でもレンジャーとグリーンベレーは任務内容がまったく違うし、軍の壁を越えればもっと違う。こうして様々な文化が混ざっていく。デルタとDEVGRUの大きな違いとして言われるのは「歩兵」の経験の有無である。デルタはあくまでも「歩兵」の延長であり、中長期のサバイバル・ランドナビゲーションなどの技術には一歩秀でていると言われる。

DEVGRU
ほぼ全員がSEALs出身となる。

メディアへの露出

特殊部隊にも2種類あるということは以前の記事でも触れた。デルタも DEVGRU も秘匿性が高い、いわゆる「Tier1」★の部隊で、その全容は明らかになっていない。

とは言うものの、SNSなど個人でも広く情報発信できる時代にあって、秘密を守り続けるのは難しい。特に DEVGRU については報道でその名を見かけることが多くなった。元隊員による自伝が出版されたり「ゼロ・ダーク・サーティ」などかなり踏み込んだ内容の映画も公開されている。デルタフォースも露出は増えたが、彼らと比べるとかなり少ない。

★「Tier One(第1層)」とあるが、これは予算の割当優先順位を指している。

デルタフォースとの違い

 
DEVGRU 関連のその他の記事はコチラ

 
DEVGRU に関連した商品一覧はコチラ!

 
ORGAの新入荷・再入荷商品はコチラ!